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問題

その後。

私は、体調不良を理由に早退した。

自室のベッドに横たわり、寝返りを打つ。


一体なんだ。

私って、存在ってなんだ?

何時までもどっち付かずの性別をしていないといけないんだ?

今までは、家の為だと思って偽ってきた性別。

だが、私は女であって男ではない。

じゃあ、なんで女の子らしい格好をしないのか?

それは、幼少期時代の影響が強い。

高校に入ってから思ったことは、男女の違い。

中学までは誤魔化すことはできた。

だが、今は違う。

体格差が出始めた。

このまま、男として過ごすことは、難しくなる。

だからと言って、本当の事を告げて女に戻り、誰が家を継ぐのか?

継ぐものが居ない。

長兄の男児と決まってるために家を継ぐ者が居なくなる。

親が、養子として男児を引き取れば、私は女として戻れるのか?

それ以前に、居場所がなくなるのでは…。

考えたくもない事だが、そうならざる終えない。

私が、この世に生まれてきた意味って何だろう?

それより、生まれてきてはいけない存在だったのでは……。

それか、男として生まれていれば、こんな問題にもならなかったに違いない。

今更かもしれない。

でも、私はここに存在している。

家の事情さえなければ、こんなことにはならなかったはず。

私は、意を決して一度家に戻ることにした。


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