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3250円前半

長くなるから、分けます

あれから10分程度たっただろうか。いつまでも開かない踏切に俺は怒りを覚えた。


「あぁ、うぜー……早く開けよなぁ」


独り言のように(まぁ、実際に独り言なんだけど)呟いた言葉は、電車の音にかきけされ誰の耳にも届いてはいない。待ち合わせ場所まで後少しだったってのにとんだ邪魔が入ったものだ。そんなことを思っていた俺の怒りが頂点にさしかかった時、閉ざされていた踏切が開きだした。


そんなこんなで待ち合わせ場所に赴くと、そこに待ち人物の姿はなかった。


時刻は15時38分。待ち合わせ時間の38分後だ…………。



いや待て、待て待て待て待て、38分後って何が起きた!?ってかなんであいつは此処にいない?何故?どうして?why?


あいつが時間にルーズなのはいつもの事だから問題ないとしても、38分はないだろう。それとも俺がいなかったから勝手に帰りやがったか?だったら今度シめとくとしよう。うん。そうしよう。


まぁ、念のため連絡してやるかな……。




プルルルル……プルルルル……プルルルル……プルルルル……プルルルル……プルルルル…………(早くでやがれあの野郎)

プルルッピッ。



「はいっ♪村雨で〜す」


「おっ、紅葉か?俺だ、俺。澪斗だ。」


「おぉ?澪斗から電話くるなんて珍しいねぇ。なになに?なんかあったの?」


「何かって……俺の方聞きたいんだが?お前今どこいる?自宅とか言ったら真面目にぶちギレる」


「えっ?いきなりどうしたんだよ?今は佐藤くん家にいるけど……ぶちギレるなんて澪斗らしくないよ?」


らしくないだ?何言ってやがるんだ…。

今日は俺と遊ぶだとか一週間前に言ってなかったか?

というか佐藤って誰だ?


「おーい澪斗〜?いきなり怒鳴って黙るってどーゆーことー?っていうか俺の話きーてるぅ?」


チッ。今は考え事してんだよ。


「少しは黙ってろ」


よな……。


胸中に思っていた言葉を、無意識の内に発していた事に気がつかず、急に黙り込んだ紅葉の態度に眉をひそめた。


収集つかないよっヽ(;▽;)ノ

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