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踏切
よし
ギターを背負った俺は、忘れ物に気付いた信号を駆け抜け、待ち合わせ場所のすぐ近くまできた。
後はこの踏切だけだ。
目の前をみると待ち合わせ場所が小さく見える。俺は待ちきれなかったのか無意識に足踏みをくりかえしていたようだ。少し足が痛い……。
足の痛みに耐えながらも踏切が開くのを今か今かと待ち続けた。だがしかし、この踏切の待ち時間は思った以上に長かったのだ。
下りが行ったかとおもったら今度は登りが……。登りが行ったかと思うと今度は快速……。そのあとも登り、下り、貨物、快速、回送……こいつらのループはいつになったらおわるのか?
俺は足の痛みも気にせずにイライラしながらそんなことを考えた。
次回、3250円。
お金キター……。