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「楽しませてよね、僕の駒たち。」
ああ、今日はなんて月が綺麗な日だろうか。
雲にかかって、月明かりは完全に遮られ・・・
何処に在るのかさえ、わからない・・・きれいだ、きれいだ。
何処に存在しているのか、本当に、あの雲の向こうにつきが在るのか・・・
わからない、わからない、おもしろい。
僕の顔は今きっと、純朴な子どものような笑顔に包まれて・・・
いや、狂気に満ちた、殺人狂の恐ろしい顔かもしれない・・・
アハハ、僕は今、自分の表情でさえわからない状況にいるのか・・・
いいねえ、楽しいよ。
彼が帰ってきたことによって、駒は大きく動き、
それぞれが、それぞれのスタート位置についた。
これから新たなゲームが始まろうとしている!
・・・さあ、このゲームはどうなるだろうか・・・
たのしいね~、楽しい・・・。
さあ、僕を飽きさせないように、踊れ、舞え!!
・・・ゲーム開始だ。 楽しませてよね、僕の駒たち。