表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
NEED/NEET  作者: 真昼かえる
0章:プロローグ
5/11

「君の責任だ、君の責任だ。」

東京都 恵比寿65‐8住宅街


「はい、そこは任せて下さい。えぇ、自信があります。…はい、6年前のような事は繰り返しません。…はい…もちろんです。…はい、すいません。失礼します。」

男は相手の携帯が通話を切ったのを確認して、携帯を乱暴に閉じた。


東京の高級住宅街に佇む近代的なデザインの豪邸は、男一人が住むには広すぎて、スペースは有り余っている。

学校の教室より一回り小さいくらいのベッドルームには、贅沢なまでに大きなダブルベッドがドドンと置かれ、清潔そうな白いシーツと布団が被せられていた。

「くっそ!!」

男はベッドルームに入るなり、そんなベッドに思い切りダイブして叫んだ。


−−−今日はいつもより電話が多かった。どれもこれも同じ内容だ。

男は先程までの通話を思い出し、歯が欠ける勢いで強く歯ぎしりした。


−−−俺の何が悪い?いや、俺は悪くない。悪いのは全てあいつなんだ!!!

頭の中に浮かぶ名前はただひとつ。

彼はその名前を、頭の中でもみくちゃにして、火をつけた。


−−−今だにハッキリ覚えている!俺の輝かしい人生と、その後味わった地獄を!

目をつぶり、脳裏に焼き付いたまま離れない忌ま忌ましい記憶を、ひとつ、ひとつ、と呼び起こしていく。


−−−あぁ、そうだ、覚えているさ!あの時の事なら何でも答えられる…

次第に歪んでいく彼の顔は、まさしく鬼のようであり、若々しさや本来美形であるはずの顔は何処にも見受けられない。


「君の責任だ、君の責任だ…君の、責任だ…きみ、のせき…にんだ…」

記憶の中に流れ続けるそのバックミュージックを紡いでいく姿は滑稽にもみえ…


そして、彼の頭は8年前に遡る……


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ