表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/21

父親の過去

第5話



夜、父ちゃんは道具を拭いていた。

アレンは、その横に座る。

「父ちゃん、前はハンターだったんだよね」

「ああ。二、三年だけな」

「なんでやめたんだ?」

「家の仕事を継いだからだ」

それだけだった。

「魔物、怖かった?」

「怖いからやめた」

父ちゃんははっきり言った。

「ハンターは、強くないと続かない。

 父ちゃんは、剣術は大した事ないし初級魔法しか使えないからな」

「初級って、一番下だよな」

「ああ」

父ちゃんは指を折る。

「初級、中級、上級、特級、超級、あと一つ。

 知られてるのは六段階だ」

「父ちゃんは初級だけ?」

「それで十分な時もある」

父ちゃんは、少しだけ笑った。

「ずっと戦う仕事じゃない」

「だから畑?」

「ああ。

 生きて帰れる仕事だ」

アレンは頷いた。

「……魔法ってさ」

「なんだ」

「勉強すれば、使えるようになるのか?」

父ちゃんは、少し驚いた顔をしてから言った。

「なる。

 才能より、まずは勉強だ」

「じゃあ」

アレンは、少しだけ考えてから言った。

「オレも、魔法の勉強する」

父ちゃんは、アレンの頭に手を置いた。

「いいぞ。

 まずは文字と数からだ」

その夜、アレンは布団に入ってからも眠れなかった。

魔法は、戦うためだけのものじゃない。

勉強するものだ。

そう思うと、

少しだけ、明日が楽しみになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ