60 蜘蛛の来客
こんにちは。
またファンタジー脳だと思われても仕方がないのですが……
私は虫も動物も魚も、その他の森羅万象、ちゃんと通じる、分かりあえると思って話せばコミュニケーションが取れると思っているのです。
実際に、初夏には私の部屋で生まれるドロバチと会話しているし……。もう話の雲行きが怪しくなってきましたが(笑)まぁ聞いてください。
昨晩、作業部屋に久しぶりにイエグモが姿を見せてくれました。
床に丸まった黒い糸くずが落ちているとおもって、じっと見る小さな蜘蛛でした。
家の中で蜘蛛を見るのが久しぶりだったんです。それが嬉しくて、色々話しかけたんです。
「踏まないように気を付けるから、大丈夫だよ」とか「会いに来てくれて嬉しい」とか。それを蜘蛛はじっと、こちらを見ながら話しを聞いていました。
一時間ほどは、そこで私の作業を見ていただろうか。もっと長い間いたかも知れない。でも、昨日は知らない間にどこかへ姿を消していました。
で、今日も夜に、また全く同じ場所に姿を現したのです。
かわいくてかわいくて。
「今日も着てくれたの?嬉しい!ありがとう!」と今日も話しかけたりしながら、作業をしていたのですが、ゆっくりと時間をかけてじわじわと近寄って来るから、危ないし手を出して「こっちにおいで」と言ったんです。危なくないところへ移動させようかと思って。
すると、迷いが見える足取りだったけれど、手のひらに乗ったんですよ。
手を出しておいてなんですが、めちゃくちゃ驚きました。でも、蜘蛛本人も人の手の感触に驚いたようで、すぐに飛び退いてしまいました。それからは手には乗らないけれど、また傍からは離れず、じわじわと寄って来る。
手を出しても、すごく葛藤している様子。口元?顔?を手であわただしく洗いながら、思案しているようです。
結局今日は私が作業を終えるまでずっと、傍にいました。
今日は作業を終えるからまた明日、と言って部屋を後にしましたが、明日も顔を出してくれるだろうか。私は心が通じていると真剣に思っているけれど、本当の事は分からない。ただ偶然そこに居たい気分だっただけなのかもしない。それでも、何時間も人間のそばにいる事なんてある?今日は最低四時間は傍にいてくれた。私が気が付く前から居たかもしれないので。
ほんと、不思議な蜘蛛です。
人の手は相手を慈しむためにあるものだし、声や言葉は愛情を伝える為に在るものだと思います。その為に与えてもらった能力だから、人間同士でも異種間でも通じ合えるように使わないといけないです。その事を教えに出て来てくれたのかもしれないですね。
みんな尊いなぁ。本当に、この世はすごい事ばかりです。人が認知しているだけではは足り知れない事が沢山あるんだと思います。雨が降るのも、突風が吹くのも、寒いのも、全て祝福で愛なんですよ。




