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54 桃と梅とハイビスカス

 こんにちは。


 先日買ってきた桃の花が、すごい勢いで咲いている。飼ってきた翌日の朝にはもうかなり咲いていた。

 堅い蕾では無かったけれど、こんなものなんだろうか。3月3日まで、もつかなぁ……


 高校生の時の、習字の先生だったかなぁ……?英語の先生だっただろうか……。忘れてしまったのだけれど、お爺ちゃん先生が授業中の雑談で話していた事。

 サルスベリくらいしか咲かない様な真夏の、花が咲かない時期。来客の予定が入ってしまったのに、庭にはサルスベリも無い。奥さんとせっかくお客さんが来てくれるのに、庭が殺風景で残念だと話ていたら、一輪だけハイビスカスが咲いたのだとか。しかし来客は一週間後。ハイビスカスはすぐに萎れてしまうから、来客がある日までは絶対にもたないはずだった。

 でも先生は、咲いた花に毎日「○日にお客さんがあるから、その日まで咲いていてほしいな」と話しかけ続けると、来客当日まで咲き続けてくれて、お客さんにもその話をしてもおもてなしをしたらしい。そして、花はその翌日に枯れたのだとか。


 先生は、不思議なことはあるもんだ、全てのものには心がある、と話してくれたのだった。

 普段はまったく雑談をしない先生で、ましてや、奥さんの話を聞くのもお家の話を聞くのも、お庭の手入れが好きだという話も、その時が最初で最後だった。

 きっと、どうしても伝えたい事だったんだろうと思う。そんなに印象に残るような先生では無いので、その話しか覚えていないくらいなのだけれど、逆に、先生がどうしても話したかったその話を覚えているのだから、先生の願い通りになっているのかもしれない。


 先生の話の花は土に植わっている状態だったけれど、うちの桃の花は切り枝。それでも、感謝をして話しかけていたら、もってくれるだろうか。


 そう言えば、今日は久しぶりに、神社かどうかわからない神社へと行ってきた。

 やっぱり、工事用の仮設トイレが設置してあるまま。以前のような力を感じないのだけれど、それでも誰かが想いを寄せておく事が大切な気がするのです。

 今日行ってみると、左右対称に植えられた紅梅と白梅の苗木が綺麗に花を付けていました。

 それが嬉しくて。絶対にここを神社のような聖域にしようとしている意思も感じられるし、その土地自体が、そこで祭られる神さまを励ましているように思えて、本当にうれしくて泣けてきた。あまりに立派に花が咲いているから。

 良かった~、綺麗ですね~、すごいですね~、嬉しいですね~と独り言の世間話をして帰って来ました。

 

 神さまのような存在は、神社にいるだけじゃない。あらゆるところにいらっしゃるから、本当はそんな場所にこだわる必要はないのかもしれないけれど、それでも、人が思いを寄せている形を見ることが出来るのが、尊いなぁと思うのです。



 あ、ここまで書いていてなんですが……今日は天皇誕生日の事を書こうと思っていたんだった。まぁいいや。またそれは今度。



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