表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
204/327

204 現代と古代の赤い月

 こんにちは。


 今日はお出かけをしていたのだけれど、帰宅時間が丁度、月の出の時刻に最寄り駅についたのです。


 私の使っている最寄り駅周辺は、昔の人は月を見るのに適した場所だと思っていた節があるのですが、それがとても理解できる場面に出くわしたのです。


 それが地平線から出たばかりのびっくりするくらいの大きな月が、低い位置で、赤々と浮かんでいる景色です。

 昨日は満月。一昨日が15夜。今日の月もまだまだ真ん丸の大きな月です。それが、ぽっかりと浮いているだけでも奇跡かと思うのに、それがものすっごく赤いんです。夕陽なのかな?それか、ハムなのかな?というくらい赤い。しかも、対比物がある事による目の錯覚で、ものすごく大きく見えるんです。肉眼では自分の手のひら位あるんですよ。


 わぁ!と思って、即座に足を止めて、画像を撮ろうとスマホを向けました。

 でも、やっぱり、大きく見えていても月との距離は遠いわけで。もちろん、ど迫力には写らないのですが、それでもその赤さはバッチリと写ります。とりあえず撮るか……と、シャッターを切ります。

 月が大きく明るいとはいえ、画像を撮るには光量が足りない。シャッタースピードが極端に遅くなって、手ぶれをしないように息を止める。

 

 まぁね、コンテストに出すような写真を撮っている訳では無いのです。ただ、自分が感動したもの記録というか、目線の記録です。手ぶれさえしていなかったら、それで十分。

 よくSNSなんかに上がっている、大きな月の画像は、望遠レンズで撮ったものや、超高画質で撮った画像をトリミングしているものです。高級な明るいレンズと、高性能のカメラ。そして三脚が必要な代物。ホイホイと簡単に、あの画像は撮れないのです。

 それは分かっていた事。だから私は、あーだこーだと色々試さずに、手ぶれしていない画像を一枚撮って、私は歩き始めました。


 すると、今まで自分が月しか見ていなかったので、気が付いていなかったのですが、駅から出て、家路を急ぐ人々が、みんな足を止めて、スマホを向けていたのです。

 若い子からお爺ちゃんまで、例外なく。しかも、日本人だけでは無く、外国の方も複数人いました。

 みんな、どうやったら少しでも、この感動を写真に閉じ込められるかを、試行錯誤している様でした。


 その様子を目の当たりにして、みんな同じものを見て、同じように感動したんだなぁ~と思って、とても嬉しくなりました。

 それだけでは無いのです。月を見るのに適した土地だと認定されていたこの場所は、きっと、昔の人も同じような景色をみて感動していたのでしょう。

 月を見て感動するのに、年齢も国籍や生まれも、性別も、その上、時代すら関係が無いんだなぁと、さらに感動しました。

 みんな、同じなんですよ。

 きっと、スマホで月が大きく撮れない事にがっかりしているのも、一緒だったと思います(笑)


 みんな一緒。根本的に一緒なんです。

 宇宙や地球という枠組みの中では、何の違いも無いのです。いがみ合っているなんて、バカバカしい。

 そして、みんな譲り合って撮っている。息を止めて画面を見ている人の前は通らない(笑)

 

 感動を理解して、やりたい事も、撮りたい気持ちも理解して、その意図を汲み取って行動をする。

 みんなが皆の為に。これが出来ている世界です。


 みんな、本当は出来るのになぁ。

 そもそもが尊い世界なんですよ。みんな、同じなんだから、人の気持ちを理解できるはずなんですよ。

 お月様がそう言う事を教えてくれた、ステキな夜でした。



 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ