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第2話 テンプレで人助けします

 一通り食べえ終え残りの肉もストレージに収納し森から出ようと考えている。

 まずは街を目指す事を目標にしたがさっきも言ったが街に入る為の金が無い。とは言え、これもさっき言ったが犯罪行為はNGだな。もちろん倫理的に常識的に考えてNGなのはもちろんだが、単純に異世界まで来てそんな事をするのは無いなと思っている。となると、やっぱり一番合理的なのはさっき狩ったウルフの素材を行商人とかに売る事だな。いや、待てよ。そもそもウルフの素材を売ったとしてそれだけで足りるんだろうか?やっぱりもうちょい色々狩るか。まあ、ステータス上げも兼ねてな。昔からそういう作業好きだしな。

 それから3日程、俺は森で売る用の素材集めとステータス上げをした。それで幾つか分かった事がある。1つは、この森にはウルフみたいな普通の動物と魔物と呼ばれる生物がいる。魔物がどうやって現れるのかは知らないが、動物との違いとしては体内に魔石と呼ばれる赤い宝石の様な石があるという事だ。もう1つはこの魔石は売ると素材を売るより高い値段で買い取ってくれるらしいという事だ。最後に称号やスキルは戦ったり日々の行動で手に入る様だが、流石に魔法は手に入らないという事だ。

 それにしても、この2日でそこそこでステータスが上がったな。


《ステータス情報

称号:狩人

名前:トシアキ

種族:人族

年齢:15

装備:

・アイアンブレード

・マジックローブ

Lv:22

SP:270

MP:∞

STR:11600

VIT:11600

INT:11600

RES:11600

DEX:11650

AGI:11650

LUK:0

スキル:

・終わりの無い進化

・無限

・鑑定眼

・見切りLv10

・剣術Lv10

・剣士Lv4

・解体術Lv10

・サバイバル術

・料理Lv10

・調理師Lv1

魔法:

・アイテムボックス

・ストレージ》


 そこそこというか、これかなり上がってるよな?レベルに対してステータスが多分異常だよな。ゲームと例えても仕方ないが、ゲーム的に考えても異常だよなぁ~こういう時、比較対象が居ないと大変だわ。

後2つほど分かった事だが、スキルのMAXレベルは10。全てではないが一部のスキルはレベルがMAXになると自動的に上のスキルに派生して自動取得する様だ。レベルの上げ方は変わらない様だ。

 そろそろ本気でこの森から出るとしようか。その前にステータスを隠せるスキルでも取得しておくか。


《スキル:

・終わりの無い進化

・無限

・鑑定眼

・見切りLv10

・剣術Lv10

・剣士Lv4

・解体術Lv10

・サバイバル術

・料理Lv10

・調理師Lv1

・鑑定妨害Lv5


 ポイント140消費し、鑑定妨害のスキルとレベルを上げた。これでどのくらい隠せるかは分からないが、まあ無いよりマシだろう。さて、今度こそ出るか。


 「わあああああああ!」


 森を抜ける直前に男の悲鳴が聞こえた。テンプレならここでヒロイン的な美少女が登場するが、まあ現実なんてそんなものだ。何事もテンプレ通りに行くなんて事ないからな。

 森を抜けるとどうやらここは少し丘の様になっていた様で、下に豪華な馬車に綺麗な服を着た複数の人に、それを囲む様にそれ以上の人数が居た。馬車側の人間は恐らく貴族かな?そして貴族を囲んでいる人間たちは盗賊かな。貴族を助けて街入りか、これもこれで十分テンプレだな。にしても貴族の癖に何で護衛の1人も居ないんだろうか。鑑定眼で盗賊たちのステータスを見てみたが、平均的にレベルは彼らが上だが、STR等々のステータスは高くて三桁か。やっぱり俺のは異常なんだな。


 「お~い!貴方達貴族ですよね?こちらの望みを聞いてくれたら力を貸しますがどうしますか?」

 「……貴様は我らの味方か?」

 「望みを聞いてくれたら味方しますよ!」

 「…分かった。君の望みを叶えると約束しよう」

 「てめぇら、俺らの事、無視してんじゃねぇぞ!!」


 俺と貴族の会話にキレた盗賊は俺に向かって矢や謎の炎や氷のビームみたいなのを放ってきた。俺はそれを特に危なげもなく避ける事が出来た。初めての人間との殺し合いだが意外と普通だな。


 「もしかしてあのビームみたいなのが魔法か?まあ、良いか」


 盗賊達は剣や槍、斧や棍棒、弓や魔法で攻撃して来た。だが、俺はそれらを余裕で避ける事が出来た。まるで止まっているかのように見えた。本当に俺、人じゃなくなったのだろうか…

 盗賊達は全員で10人いる。攻撃を避けながら馬車まで行き、まるで漫画やアニメの主人公みたいに貴族達の前に出た。馬車の中には2人の女性が居た。これでさっき黙ってこの盗賊達を殺していたら、主人公やナイトみたいだったんだろうな。そんな馬鹿な事を考えながら大剣を抜刀し構えて突っ込んだ。まるで猪武者だがそうではなく前衛から順番に首を落した。その時、また音が鳴った。正直やっとかという思いだったからだ。


 「剣戦技つるぎせんぎスラッシュ!」


 戦技は攻撃用のスキル、SPでは獲得する事が出来ないみたいだ。獲得するにはこんな風に戦闘で獲得するしかない様だ。剣戦技はその名の通り剣専用の戦技で、スラッシュは魔力を纏った斬撃を打ち出す技。


 「剣戦技つるぎせんぎダブルスラッシュ!」


 ダブルスラッシュはスラッシュを呼び動作無しで二連撃打ち出す技。

 少ししたら全員の首を切り落とした。これが初めて人殺しだが、特に罪悪感や罪の意識は感じなかった。俺が強くなったからなのか、彼らが盗賊という犯罪者だからなのか、人を守るという大義名分があるからなのか、ここが異世界だからなのか、それは分からないがまあ感じないならそれで良いか。


 「怪我ありませんか?って、普通にボロボロですね。俺が来てから怪我はありませんか?」

 「あ、ああ、ありがとう助かったよ。どうやら君は見た目よりずっと強いみたいだね」

 「そうですね、多少強いですよ。見る限り貴族様みたいですけど、何で護衛を付けてないんですか?えっと…」

 「シャルル領、領主のストゥーバ・グルルだ。恥ずかしい話、護衛に就けた冒険者に逃げられてしまってね。最初は戦っていたんだが、劣勢になると私達を置いて逃げてしまったんだよ」

 「うわぁ~それは貧乏くじ引きましたね」

 「まあね。それで先ほど言ってた君の望みとは?」

 「いや~それが実は、少し前に荷物も何もかも盗られてしまいましてね。街へ行こうにも身分証明も入る為のお金も無いので、街へ入る為の助力をしてほしいんですよね」

 「…分かった、手を貸そう。ただ私からも1つ質問に答えてほしい。君は何者だい?君の強さはただ強いだけでは説明が出来そうにないが」


 ストゥーバは訝しげにこちらを見ていた。まあ、気持ちは分かるがな。普通は1人で10人相手に出来ないよな。多分、レベル的にステータス高すぎるしな。というかあいつら倒して滅茶苦茶レベル上がったみたいだからな。後で確認しないとな。


 「俺は武者修行しながら旅してるんですよ。普通より強いのはその性ですよ」

 「なるほどね。まあ、良いでしょう。その程度なら喜んで。後これはついでで構わないが、護衛の依頼を逃げ出した代わりに引き受けてくれないかい?きちんと報酬は払うので」

 「分かりました。そちらの依頼受けましょう。あ、俺が殺した盗賊や動物魔物の素材や持ち物は貰って良いですか?」

 「ああ、構わないよ」

 「それじゃあ契約成立って事で。もし良ければ中の2人も紹介してもらっても良いですか?」

 「ああ、そうだね。お~い、2人共もう大丈夫だから出てきなさい。新しい護衛を紹介するよ」


 ストゥーバがそう言うと馬車から2人の女性が出てきた。


 「シャルル領、領主のストゥーバ・グルルの妻、ウルル・グルルと申します」

 「シャルル領、領主のストゥーバ・グルルの娘、ヌルル・グルルです」

 「今回は夫が大変お世話になりました。護衛の件よろしくお願いいたします。えっと…」

 「あ、すみません。こちらが名乗っていませんでしたね。俺はトシアキと申します。ただのトシアキです。武者修行しながら旅をしています。よろしくお願いいたします」


 彼ら家族はまさに美形一族といった感じだ。ストゥーバは白馬に乗った王子様って感じのイケメンで、ウルルもヌルルも美女と美少女だ。ウルルは爆乳って感じに胸が大きく、ヌルルはウルル程ではないが大きく発展途上という感じだ。

 感想は置いておいて盗賊達の装備品や道具を根こそぎ奪うとしよう。いや、奪うというのは人聞きが悪いな。貰う事にしよう。武器等の装備品に劣化しない道具に金は全てアイテムボックスに入れ、ポーションや食料品はストレージに仕舞った。

 盗賊が乗っていた馬が居るが流石に馬に乗った経験は無いし、とはいえ護衛が一緒に馬車に乗る訳にはいかないからな。SPを消費し馬術スキルLv1を獲得しレベルをMAXにした。


 「金も手に入れたしこれなら最初から盗賊討伐してれば良かったかもな。こちらは準備出来ました。そちらはどうですか?」

 「ああ、こちらももう大丈夫だよ。さあ、行こうか」


 俺たちは出発した。とりあえず今の自分のステータスを馬に乗りながら確認する事にした。


《ステータス情報

称号:

・狩人

・討伐者

名前:トシアキ

種族:人族

年齢:15

装備:

・アイアンブレード

・マジックローブ

Lv:72

SP:1080

MP:∞

STR:9,333,050

VIT:9,333,050

INT:9,333,050

RES:9,333,050

DEX:9,333,100

AGI:9,333,100

LUK:0

スキル:

・終わりの無い進化

・無限

・鑑定眼

・見切りLv10

・剣術Lv10

・剣士Lv10

・聖剣術Lv2

・解体術Lv10

・サバイバル術

・料理Lv10

・調理師Lv1

・鑑定妨害Lv5

・馬術Lv10

戦技:

・スラッシュ

・ダブルスラッシュ

・ソードバスター

魔法:

・アイテムボックス

・ストレージ》


 ……えっと…なにこれ?怖、自分のステータスにドン引きなんだけど。え、900万とか、絶対に普通じゃないよな?蹴ったり殴ったりするだけでミンチになるんじゃないか?この世界の常識は知らないが、別に俺TUEEEEするつもりはないからな。もう、こうなったら多少目立つのは仕方ないけど、目立ち過ぎない様に気を付けよう。頑張って手加減を覚えよう。

 ついでに槍術、弓術、索敵スキルも覚えておこう。そういえば盗賊から魔法の杖も手に入れたけど魔法はどうやって覚えれば良いんだろうか?まあ良いか街に着いたら色々情報集めするか。

《ステータス情報

称号:

・狩人

・討伐者

名前:トシアキ

種族:人族

年齢:15

装備:

・アイアンブレード

・マジックローブ

Lv:72

SP:1080

MP:∞

STR:9,333,050

VIT:9,333,050

INT:9,333,050

RES:9,333,050

DEX:9,333,100

AGI:9,333,100

LUK:0

スキル:

・終わりの無い進化

・無限

・鑑定眼

・見切りLv10

・剣術Lv10

・剣士Lv10

・聖剣術Lv2

・解体術Lv10

・サバイバル術

・料理Lv10

・調理師Lv1

・鑑定妨害Lv5

・馬術Lv10

・槍術Lv10

・弓術Lv10

・索敵Lv10

戦技:

・スラッシュ

・ダブルスラッシュ

・ソードバスター

魔法:

・アイテムボックス

・ストレージ》

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