終幕
勝手ながら打ち切らせて頂きます。このままだとグダグダと進んでしまいそうなので名前、ジャンルはそのままにもう一度書き直そうと思います。
「もしかして…ダメだった?」
そういって俺の顔を上目づかいにのぞきこみ様子を窺ってくる。悪い奴ではない気はするがとりあえず面倒くさい。どうにかして切り抜けるが吉だろう。
当の本人は独り言なのか何かぶつぶつと唱えている。
「ー今日は何か予定があった…?嫌、龍君は予定を入れていなかった。今は独り暮らしだし、妹さんはいるけど来る予定はない…だとしたら他は…」
段々に声量が大きくなり聞こえて来たが、逃げることはできなそうだ。ストーカーと宣言した時点で常識は通じない覚悟はしていたが、ここまで把握されているとなると打つ手がない。
…とはいっても俺が常識を語れるほど知っているとは思えないのだが。
「覚悟は決まったみたいだね♪じゃあ行こうか。こっちだよ!」
意識はあるが、痛みが強いらしい。別に気にする必要はないが、多少同情しながらも前を行く舞と同様に遠慮なくそこらに横たわっている男たちの横を過ぎていく。
今回もだが、こいつらから振ってきた喧嘩だから別に火の粉が俺に降りかかってくることはないだろう。そんなことを考えながら。
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「じゃーん♪着きましたー♪」
両手をその家に向け、そう言って笑う。いつのまにか眼鏡は外しており、はしゃぐ舞の笑顔はとても無邪気で可愛く見えた。相変わらず、服は血で汚れている。
「遠慮せずに入って下さい。」
扉は開かれ、目の前の通路から綺麗に整頓された部屋が見える。入らないという選択肢は元より用意されていない。扉を支えてもらっている以上入るしかないだろう。
「お邪魔します。」
そう言って入ると、予想はしていたがガチャリという音が玄関に響く。後ろを振りかえると後ろ手に鍵を閉めた舞が笑顔で立っていた。
別に逃げる気はない。ただ、なんとなくではあるが奇妙な感じがすると同時に、この少女が危険な雰囲気を放っている感覚を覚えた。元より今から始まったことではないのだが、今までとはまた違うはりつめた空気。少し警戒をしながらも、俺は舞に部屋まで案内された。
本当にすみません。