ー告発ー
自分は日常の描写より、グロのほうが書きやすいようです。あと、内容薄く、素早くというか短くテンポよく凄い早さで物語を進行させていきますので、あしからず。
「えっと…?」
…誰だ?
制服は…俺が行っている学校と同じものだ。名前まで知られているということは同学年なのか?
ー多少困惑している様子から察したのだろう。その少女は少し寂しそうなー例えるなら…そうシュンとしたーというような表現が似合うような、そんな表情になった。
…まぁ、今の状況を見るとそんな可愛い表現ができるようなものではないのだが。
だってそうだろう?右手に凶器を持っていて、返り血を浴びても全く気にした様子はない。
それにさっきの戦闘をみたばかりだ。それらを前にして可愛いなどと言っていられる方がおかしいというものだろう。
「あの…本当にわからないんですか?」
ー話がそれた。相変わらず、目の前の少女は誰だかわからないままだ。知り合いに居たか?俺はそんなに人付き合いが良い方ではないし…
「はぁ…。私はあなたの隣の席の者です。とは言っても通路を挟んで、ですが。…メガネ掛ければ分かります?」
少女はそう言うとメガネを掛け、こちらを見た。
…確かに言われてみれば居たような気がする。あまり、まわりに関心を持たない俺が覚えている方が凄いというようなものなのだが。
「その顔は居たような居なかったような…といったところですか?まぁ、あなたがそういう人だということはずっと前から知っている訳ですから良いですけど。」
ーバレている。…いや、問題はそこじゃない。ずっと前から知っている?いよいよ本格的に分からなくなってきた。俺は前にも会っていたのか?
「あぁ!ちなみに私が一方的に知っているだけですから記憶をたどっても無意味ですよ♪」
ー多少この少女が規格外であることが分かった。しかもさっきから考えていることが何故か相手に伝わっているし…一体、なんなんだ?
「異端、規格外…みたいな考え方をしているでしょう。この場合、ただ龍君が単純なだけですよ?あとは個人的に私が龍君を追っていた、というのもありますが…まぁ、それは置いといて。」
ー龍君のことで私が分からないことがある訳ないじゃないですかー
小さい声ながらも聞き取れた。この少女は一体、何者なのか。
ーそんなことを考えたことも分かったのか、少女は微笑んで…その笑顔からは想像もつかないような衝撃発言をした。
さすがにこれには驚いたが冗談などではないらしい。
「さて、改めましてこんにちは♪私は矢継 舞といいます。一年前、入学してあなたを一目見たときからストーカー行為をさせて頂いている者です。あなたとは話したいことがたくさんあるんです。積もる話もありますし、とりあえず私の家にでも行きませんか?」
ー今、家には誰も居ないんですー
そんなことを言いながら照れているその少女、矢継 舞は事も無げに重大事実を告発した。
相変わらず、返り血を浴びている事実は変わってはいないが、それでも少女は年頃の恥じらう乙女のような無邪気な笑みを浮かべているのだった。