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アップルサイダー

作者: 立花 桜

 「ありがとうございました~」

 車のエンジンをかけ、サイドブレーキを外す。

 握りしめたハンドルをゆっくり回し赤信号で停車している車の群れに潜り込む。

 

 「はぁ。今日はお休みだったのかな…。」

 CDの音にかき消されるくらいの小さな声で一人つぶやく。

 外は寒く、道路の温度計は3度を表示している。


 たまたま給油しようと入ったガソリンスタンドの店員さんが気になって以来、

 同じガソリンスタンドへ通い続けている。

 といっても、軽自動車の上にすぐ近くの職場までの往復だけなので給油するのは

 月に2回。多くて3回だけである。

 

 毎回いるとは、給油してくれるとは限らないと頭ではわかっていても、

 別の店員さんだと少し哀しくなる。


 ガソリンスタンドへ行くためだけにメイクした顔をバックミラーで覗く。

 「次はあの人だといいな。」と再びハンドルを強く握りガソリンスタンドから5分の

 アパートへと戻る。 

 

 





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