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覚醒者

     ◇◆◆◇


フューゾル市長から仕事を請け負うという変わった職業のジュディであったが、ティナをこれからの相棒として仕事に携わる事に決めた報告を怠る訳にいかず、ティナをマリーに引き合わせる危険を承知で市庁に赴いていた。


「まぁ良いわ、報酬も二人分はらいましょ…但し、前金は無しにさせて貰うわ」

マリーの申し出はこうであった。


破格の報酬が二人分になるのだ、完全成功報酬も当たり前なのだが、

「ふざけんなっ!前金無しだって!?これからの家賃の支払いがマズいだろっ、【あの】明心さんだぞっ!」

ジュディが噛み付いた。


「嫌ならどうするの?他に何か代案があるならそれでも良いわよ」

マリーはティナに笑顔を向けながらジュディに聞き返した。


「…それで良いです…」

ジュディは瞬時に諦めた。


     ◇◆◆◇


「周防さん、今回はあの町で発生します」


金色の髪の少年シグマは周防に話しかけた。


「…シグマ殿、何故何時も解るのじゃ」

周防は何故かこの少年に付き従い、何故かこの少年の発生と言うモノに付き合っていた。


「何故…アハっ、周防さん、僕はαでΩだと話しましたよ?だからシグマだって事もね」


シグマの言葉に周防は理解をする事が出来ずにいた。


「理解出来なくていいんですよ、納得してくれれば良いだけです」


シグマにとって周囲の理解など必要無かった。

ただ、自分に対して納得するだけで構わないと。


     ◇◆◆◇


ティナとジュディはある町に向かっていた。


マリーに二人で依頼を受ける為の確約を決めた後、直ぐに依頼があったからだ。


「ジュディさん…この依頼ですけど…」

ティナが怪訝な表情で聞いてきた。


「あぁ…間違えなく【覚醒者】が絡んでるね」

ジュディは確信していた。


【短期間での無差別殺戮】、これを調べる事が今回の依頼だが、殺戮の間から間の間隔があまりにも早すぎるのだ。


集団の可能性も否定は出来ないが、殺戮方法が常軌を逸していた。


「一般の人間には無理…よね」


ジュディはティナを横目に呟いた。

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