砂の惑星 三話目(三話への導入の冒頭)
シャンと僕は街である程度物資を集め、僕達は街を出て再び歩き出した。あの時から僕が黙り込んでいるのを気にかけてかシャンがポツリと呟いた。
「さっきのことはすまん、アラン。俺はお前が思うよりも酷い人間なんだ。だからあそこであいつを見捨てた」
「――シャンは酷い人間なんかじゃないよ」
僕がそう言うとシャンは思いも寄らない返答にえ?と素っ頓狂な声を上げた。
「僕ね、さっきのことからずっと考えてたんだ。もしかしたら今こうやって僕が歩いていることは悪いことなのかもしれないって」
「...なんでだ?」
「僕がこの道を歩いていって食料とか包帯とか取ったでしょ。それはこれから来るかもしれない人にとって悪いことだよね。そういうことだと思うんだ」
シャンはよく分からないような顔をして僕のことを見つめていた。僕はうまく説明ができなかったが必死にシャンに伝えた。
「だからね、僕が言いたいのはシャンは僕のことを一番に考えてくれたってことだよ。それはシャンと僕にとってはとってもいいことだけど他の人には悪いことかもしれない...でも、少なくとも僕にとってはシャンはいい人だし、何より嬉しかったんだ」
途中から何を説明しているのか分からなくなってしどろもどろになって、最終的には僕はなぜかシャンに感謝を伝えていた。
「それはっ...だから俺の自己満だって、―――まあ、でもそう思ってくれるなら良いに越したことはないのかもな」
シャンも僕と同じでしどろもどろになっていて、よく見ると頬が少し赤くなっていた。今まで見たことないシャンの様子に僕はおかしくって思わず吹き出した。
シャンも腹を抱えて思いっきり笑ってる僕を見て僕と同じく腹を抱えて笑った。
今日の朝に完全版の三話を出します。2:00の今では4600文字でまだ半分行ってないくらいなのでかなりの長編になると思います。楽しみにしてください。感想をくれると幸いです。




