第60話 クリスマスの夜:後編
僕は、まるで大切な宝物を扱うように、慎重に、でも確実に、千尋の白いブラウスのボタンを一つ、また一つと外していく。
最初のボタンが外れた時、千尋の白い首筋がほんの少し見えた。その美しい肌を見た瞬間、僕の息が止まりそうになった。
「綺麗……」
僕が思わずつぶやくと、千尋がさらに赤くなった。
二つ目のボタンが外れると、鎖骨の線が現れた。三つ目のボタンで、千尋の肩の線が見えてきた。
「千尋さん……本当に綺麗です」
僕の声が震えている。
千尋も、最初はおそるおそると、でも次第に勇気を出して、僕のシャツのボタンを外してくれる。
「健太さん……私、こんなこと初めてで……」
「僕も……です」
僕たちの手が時々触れ合うたびに、お互いの鼓動が早くなっていく。千尋の手が僕の胸に触れるたびに、電気が走るような感覚が僕を駆け抜けた。
「健太さんの心臓……すごく早く鳴ってます」
千尋が僕の胸に手のひらを当てながら言う。
「千尋さんのも……」
僕も千尋の胸に手を当てようとして、でもためらってしまった。
「いいです……」
千尋が小さく言って、僕の手を自分の胸に導いてくれた。千尋の心臓も、僕と同じように激しく鳴っている。
やがて、お互いの上着を完全に脱がし合った。
千尋の白いキャミソールが現れた。
キャミソール越しに、千尋の美しい体のラインがうっすらと見える。白いレースのブラジャーが薄っすらと透けて見える。
僕の世界が一瞬止まったように感じた。時間が静止したように、部屋の中の全てが静まり返った。
美しい。
僕の理性が、今にもどこかへ飛んでいってしまいそうになった。
「千尋さん……本当に、本当に綺麗です」
僕の声が震えている。言葉にならないほどの感情が胸にこみ上げてくる。
千尋も、顔を真っ赤にしながら、そっと僕のインナーシャツ越しに胸に手のひらを当てる。その手が小さく震えているのが、布越しに伝わってくる。
「健太さんも……」
千尋が小さくつぶやく。その声は、いつもよりもずっと甘く聞こえた。
僕たちはしばらく、その姿同士で抱き合っていた。薄い布越しに感じる千尋の温もりに、僕の心臓が太鼓のように激しく鳴っている。
千尋の温かさ、柔らかさ、そのすべてが僕を夢中にさせた。こんなに近くで千尋を感じられるなんて、まるで夢のようだった。
「温かい……」
千尋が僕の胸にほお擦りをしながらつぶやく。
「千尋さんも……とても温かいです」
僕は千尋の背中をそっと撫でた。千尋が小さく身を震わせる。
しばらく抱き合っていると、僕の理性がどんどん薄れていくのを感じた。
やがて、僕の手が、まるで引き寄せられるように、千尋の紺のプリーツスカートのファスナーにそっと触れた。ただそれだけのことなのに、千尋がまた小さく身を震わせる。
「あ……」
千尋が小さく息を呑む。
「千尋さん……」
僕の声はかすれている。言葉が出てこない。
「大丈夫です……」
千尋が目を閉じたまま、小さく言った。その声が震えているのが分かる。
僕は、聖者のような気持ちで、でも確実に、プリーツスカートのファスナーをゆっくりと下ろしていく。
ファスナーの開く音が、静寂な部屋に小さく響く。千尋の呼吸も僕の呼吸も、その音よりもずっと大きく聞こえた。
やがてスカートが床に落ちる音が、静寂な部屋に小さく響いた。
白いレースのショーツが眼の前に現れた時、僕の心臓が本当に止まってしまったかと思うほど、激しい鼓動が耳に響いた。
千尋の美しい脚の線、そして、その付け根。その全てが僕の視線を釘付けにした。
「千尋さん……」
僕の声が震えて、それ以上言葉にならなかった。
やがて、僕の手が、まるで自然に導かれるように、千尋のキャミソールの裾にそっと触れた……
僕の指先がキャミソールの端に触れた瞬間、千尋の体が小さく震えた。
千尋が小さく頷く。その仕草がとても愛らしくて、僕の胸がさらに熱くなった。
「ありがとう……」
僕は慎重に、千尋のキャミソールの裾を持ち上げ始めた。千尋も腕を上げて、僕に協力してくれる。
白いキャミソールが千尋の頭を通り抜けた時、ついに千尋の白いレースのブラジャーが現れた。
僕の世界が再び止まったように感じた。
「美しい……」
僕が震え声でつぶやくと、千尋はさらに深く赤面した。
「そんな風に見ないでください……恥ずかしくて死んでしまいそうです」
千尋が両手で胸を隠そうとする。その手に僕は手を重ねる。
「隠さないでください。こんなに美しい千尋さんを、ちゃんと見ていたいんです」
「健太さん……」
千尋の瞳がうるうると潤む。
千尋が恥ずかしそうに、そして隠していた手を外す。
しばらく、僕たちはただお互いを見つめ合っていた。言葉にならない想いが、視線だけで伝わってくる。
千尋が恥ずかしそうに、でも勇気を出して僕のインナーシャツの裾に手をかけた。
「私も……」
千尋の手が小さく震えている。僕は千尋の手に自分の手を重ねて、一緒にインナーシャツを脱いだ。
僕たちは、ついに下着姿で抱き合った。千尋の美しく柔らかな肌が僕の胸に直接触れて、僕の心臓が太鼓のように激しく鳴っている。
肌と肌が触れ合う感覚に、僕の頭が真っ白になりそうだった。
「あたたかい……」
千尋が小さくつぶやく。
「千尋さんも……とても温かくて、柔らかくて……」
僕の声も震えている。
「千尋さん……」
僕の声が震えて、それ以上言葉にならない。
千尋が心配そうに僕を見上げる。
「その……千尋さんに、触れたくて……でも、いいのかな……」
僕の正直な気持ちに、千尋は頬を真っ赤にしながらも、優しく微笑んだ。
「私も……健太さんに触れてもらいたいです」
「本当に?」
「はい……ドキドキするけど、健太さんとなら……安心です」
僕の手が、まるで神聖なものに触れるように、そっと千尋のブラジャー越しに胸を包む。千尋が思わず小さな声を上げて、僕の肩により強くしがみついてくる。
「あ……」
千尋の小さなささやきが、僕の耳元で響いた。その声だけで、僕はたまらなくなった。
「痛くないですか?大丈夫ですか?」
僕が心配そうに尋ねると、千尋は恥ずかしそうに頷いた。
「痛くないです……ただ……なんだか、体が熱くなって……こんな気持ち、初めてで」
「僕も同じです。千尋さんに触れてると、胸がドキドキして、頭がぼーっとして」
「本当ですか?私だけじゃないんですね」
千尋が少し安心したような表情を見せた。
「千尋さんといると、いつもそうです。でも今日は、特に……」
千尋の正直な言葉と、僕の素直な気持ちに、二人とも少し照れ笑いをした。
時が経つにつれて、僕たちの抱擁はより情熱的になっていく。お互いの息遣いが荒く、鼓動がさらに早くなっていく。
千尋の肌の温かさ、柔らかさ、そして僕への信頼。全てが僕を酔わせていた。
僕の手が、今度は真に神聖なものに触れるように、そっと千尋のブラジャー越しに胸を包む。千尋が思わず大きな声を上げそうになって、慌てて自分の口を手で覆った。
「あ……んっ」
千尋の小さなささやきが、僕の耳元で響いた。その声だけで、僕はたまらなくなった。
しばらくそうして愛し合っていると、僕の手が、まるで自然に導かれるように、千尋のブラジャーのホックにそっと触れた……
僕の指先がホックに触れた瞬間、千尋の体が小さく震えた。
「千尋さん……」
僕は千尋の目を見つめた。千尋の瞳は潤んでいて、その中に愛情と、そして今度はより深い不安が混じっているのが見えた。
その瞬間。
「健太さん、待って」
千尋が小さく言った。
「ごめんなさい…」
僕は慌てて手を止めた。
「いえ、そうじゃなくて…これ以上いくと、私──その──止められそうにないです」
千尋の頬が真っ赤に染まっている。
「ごめんなさい、その、私、今日そんなつもりなくて、準備してこなかったんです」
千尋が申し訳なさそうに言う。
はっとした。僕も全く同じ状況だった。
「僕もです。全然準備なんて……」
僕たちは見つめ合った。お互いの想いは同じだった。この先に進みたい気持ちも、でも……
「千尋さんを大切にしたいから」
僕は泣く泣くそこで止めることにした。
「ありがとうございます…私も健太さんを大切に思ってます。今日は……これで十分です」
千尋が優しく微笑んでくれた。
僕たちは下着姿のまましばらく再び抱き合った。
しばらくお互いに堪能すると、二人はどちらからともなく、いそいそと服を着た。
「今日は本当に……特別でした」
千尋が僕の胸に顔を埋めながら言う。
「僕もです。千尋さんと、こんなに近くにいられて……夢みたいです」
外では雪が降り続いている。でも僕たちには、この部屋の温かさがあった。
今度こそ、本当に特別なクリスマスイブになった。二人だけの、誰にも邪魔されない、大切な思い出ができた。




