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06. フェアリ・ドラゴン(3)

同調化。

人間より優れた竜の身体機能を借りる力。

優れた視覚と丈夫な脚、鋼鉄のような皮膚などを少しでも借りることができた。

龍と非常に親密であったり、絆が深い場合に発現する特別な力でこれを発現する者は、竜騎士の資質があると評価された。


「帝国最強の竜騎士」と呼ばれる現在の皇室騎士団長のようにだ」

「ビビ!」


腕の中に飛び込んだビビをギリギリまで握りながら、メリはため息をついた。

その姿を見守っていた覆面の敵が大きく笑い始めた。


「はは、傑作だね」


しかし、メリは敵の笑い声より、胸に抱かれたビビに視線が注がれていた。


(今、何だっけ?)


明らかに弾丸は非常にゆっくりと見えた。

信じられない状況にビビを見下ろしながらぼんやりしていると、無意識を起こす声が聞こえてきた。

弾丸を装填する音がすぐに意識を起こした。


「……!」


それも無数の銃がね。

いつの間にか現れた数十本の魔弾銃が、メリを狙っていた。

敵の中の女性は、ずるそうに目尻を折り、慎重な口調で終わりを告げた。


「いたずらはもういいや」


魔力が凝集し、敵が引き金を引こうとした瞬間。


「おつかれさま」


どっしりとした声が聞こえてきた。

短い時間で慣れた声の主人公はまさに。

アリスタ伯爵だった。

伯爵はメリ、前を通り過ぎて言った。


「ここからは私が引き受ける」

伯爵の手が弾けた瞬間、敵の魔弾銃が一斉に動いた。


「はー!とても高貴な方がお出ましですね」


状況が反転した。

伯爵の手振り一発で数十の銃口が敵に向かって狙われた。

伯爵は終始一貫して余裕のある態度だった。


「素直に降参するのか」


片目をしかめたことが素直に退かなかった。


「…断るよ」


返事と同時に敵の姿がぼやけてきた。


「なに⁉︎」


その姿に驚いたメリが驚愕した。

人が急にぼやけるとは?


「なるほど」


短い伯爵の言葉を最後に、すべての銃口が覆面の敵に向かってあふれた。


-タン!


しかし、実体のない霧のように弾丸は敵を通過するだけで、いかなるダメージも与えられなかった。


「今日はこの辺で失礼しよう。 会えて嬉しかった。 伯爵、後ろにいるレディーも」


敵の実体がさらにぼやけて見える一歩手前。

馬弾銃の動きが尋常ではなかった。

どろどろという奇異な音とともに。


-ポン


数十丁の銃が一斉に爆発した。


「キャー!」


その衝撃に驚いたメリが目をぎゅっと閉じてビビを胸にぎゅっと抱いた。


《バリア》


伯爵の無言魔法が具現され、メリと小さな龍ビビを包む保護膜が広がった。


「大丈夫か?」


一瞬の衝撃が過ぎ去り、白い霧の中を淡々とした伯爵が歩いてきた。


「…ええ、たぶんね。 ありがとうございます」


その姿をぼんやりと眺めていたメリが伯爵に尋ねた。


「もう···終わったんですか」

「そうだ」


伯爵の答えを最後に安心した様子のメリはそのまま気絶してしまった。


「ピィィー!」


驚いた幼い竜の涙とともに。


◇◆◇


(メリ!メリ!)


ぼんやりとした意識の間から誰かの声が聞こえてきた。


(早く起きろ! あまりにも長く寝ている)


聞きなれた声だった。


(ビビは元気だよ。 よく食べてすくすく大きく-ある期よりは活発になった。 聞いたところによると、フェアリー・ドラゴンはあまり大きくないそうだ)


ささやかな日常的な話から。


(伯爵様は事件のせいか何日間もお会いできなかった。 それでもおかげさまで保護を受けてはいるが···あ、そして伯爵様がですね···驚くべき事実を知ったが···)


伯爵に関する話まで。

その瞬間。


-すっくと


「ビビは⁉︎」


意識を起こしたメリが瞬く間に席を立った。


「やっと起きたんだ!メリ!」


立ち上がったメリをビビアンがぎゅっと抱きしめた。


「ちょっと、ちょっと。 どうしたの、ビビアン?」


メリがあわてている間、ビビアンがメリをさらに強く抱きしめた。


「本当に間違ってると思ったよ!」

「…ごめん」


そのようにビビアンをしばらく軽くたたいてから、周辺の状況が次第に目に入り始めた。

華やかなシャンデリアと細かい模様が入った美しい壁紙から高級な原木で作られたベッドがだ。


「…ところで、ここはどこ?」


なぜか全身に力が入りにくく、そこに目元がずきずきした。


「あ、あなたも驚いたんだ」


メリの質問に、ビビアンが素直に答えた。


「首都にある伯爵様のお屋敷だって」


全く気が散る話だった。


「何だって?」


非常に驚いたメリ が周囲をもう一度見回すと、顔色が青ざめてきた。


(なぜか布団がとてもふかふかしていて···!)


とても柔らかい肌触りの布団に触れることをしばらく。


「やっぱり驚いたな、もう一週間も経ったんだ」

「一週間も⁉︎」


驚くことはそこで終わりではなかった。 すでにその事件が起きて一週間が過ぎたということだった。


「君の言う通り、伯爵様を探して機関車の方へ走って行ったんだ。 ちょうどその時に着いたんだ」

「到着?」

「うん、銀色の竜騎士団が直接現れた」

「銀色の竜騎士団ならまさか!」

「そう。帝国の十騎士団のひとつというその竜騎士団」


銀の竜騎士団。

銀色の十四歌を象徴する騎士団で、節制された騎士の象徴のような騎士団だった。

実力はもちろん、騎士団の平均美貌が非常に圧倒的で、帝国内で非常に、いや非常に有名だった。


「えーい!銀色の竜騎士団を見れないなんて…!」


遠くの噂でだけ聞いていた有名な美貌の騎士団員を見たことがないという事実に、メリは絶望した。

脇腹をそっと突き刺しながら、ビビアン は陰険な笑みを浮かべた。


「本当に美貌が優れてはいたよ」

「本当に···?」

「本当に貴族の典型のような姿だった」


そのようにしばらくひそひそとおしゃべりをしていたところ、メリがふと思い浮かんだ疑問を尋ねた。


「ビビ!そういえばビビはどこ?」

「うーん···混ぜるんだけど···」


ビビアンの言葉が続く前に部屋をノックする音が先に聞こえてきた。


『ー失礼します。』


ドアが開くやいなや入ってきた人は伝統的な侍女の服装をした邸宅内の使用人に見えた。

年輪があるように見える高雅な外見の使用人は片手を胸に上げ、メリに丁重に礼儀を示した。



「はじめまして。 メリーさん、アリスタ伯爵家の首都の邸宅を総括する侍女長のゼニアットです」


あまりにも丁寧な挨拶に気が抜けるのをしばらく。

メリ やはりあたふたとした首を動かしながら挨拶した。


「…あ、はい!はじめまして、 メリです。」


メリ の中途半端な挨拶にも眉間に一度もしかめっ面をしない淡々とした侍女長が、ビビアン に言った。


「ビビアンさん。馬車のご用意ができました」

「馬車?」


メリとはどういう意味かと、ビビアンをじっと見ていると、突然の言葉が聞こえてきた。


「あら、もう準備できたみたいだね。 君が眠っている間に両親から手紙をもらったんだ。 結論は早く家に帰れということだ」

「…じゃあ、今すぐ家に帰るの?」


メリの残念な気配に、ビビアンの表情には残念さと困惑が混ざっていた。


「どうやらそうみたい」


思いもよらない早別れに残念がってベッドから起き上がろうとしたが、突然めまいが起きた。


「メリ!」


ビビアンの驚きを叫びながら、メリを支えてくれた。

その状況を見守った侍女長の言葉が続いた。


「メリーさん、今は無理に動いてはいけません。 数日もっと静養が必要だという主治医の意見がありました」

「え?」

「そう、メリ! あなた、状態がすごく悪かった。 新館まで呼んだんだから」


新館まで呼んだという話に、メリは驚いた。

司祭たちと違って、神官は文字通り風の噂でしか聞いたことのない存在だったが…


(そんな新館まで来たの?)


「えっ、もう時間が! では、これで失礼します。メリ。 伯爵、私のレモンタルトが本当においしかったから、ぜひ食べてみて! 首都で会おう。手紙書くから!」

「うん、気をつけて帰ってね。 私も手紙を書くよ」


そのように、ビビアンと名残惜しい別れの挨拶を交わした。

ビビアン、この部屋を出て部屋の中にはまだ侍女長が残っていた。


「メリーさんが邸宅に滞在している間、そばで補佐する侍女をご紹介します。」


侍女長の言葉が終わるやいなや、ドアの前で待機していたある侍女が入ってきた。


「はじめまして。 メリーさんを補佐することになったハンナです。 どうぞ宜しくお願いします。」


漢は名前の侍女が丁寧に自己紹介すると、メリはぎこちないように両手を振りながら言った。


「えっと···気楽に話してください!」


不慣れな状況の連続だった。

龍の卵もそうだし、汽車内のこともそうだし、目が覚めるやいなや侍女の輔弼だなんて。


「いいえ。 不便なところがありましたらいつでも話してください」


平凡な平民には、非常に見慣れないぎこちない光景に違いなかった。

一方、侍女のハンナもやはり心の中ではぎこちなさを感じていた。

普段のように別館の掃除をしていたところ、侍女長の呼びに駆けつけたところ、聞いた命令がまさに専担侍中だった。


(伯爵様の大切なお客様なので、不自由なく補佐しなさい)


貴重な客を補佐する経験がなく難色を示したが、侍女長は構わないというようにその席をハンナに任せた。

そうして初めてお目にかかった伯爵様の貴重なお客様だった。


(本当にうわさ通りに平民なんだな)


数日前、伯爵の帰宅とともに騒々しい噂を聞いた。

伯爵様が列車のテロを制圧し、その過程で負傷した少女2人を連れてきたというニュースだった。

噂では平民だと聞いたが、本当に平民のお嬢さんに見えた。

くせ毛のような濁った髪色と顔に小さなそばかすと草の葉のような緑色の瞳までだ。

そこに日焼けした邸宅内の使用人たちよりさらに黒い肌も平民であることを示していた。


「何か不都合がありましたら、いつでもあの子におっしゃってください。では、お先に失礼します」


紹介を最後に、侍女長が部屋を出た。

新しく来た侍女は、メリが横になった枕元を整理しながら尋ねた。


「必要なものは他にありませんか?」


まだ待機中の侍女が尋ねた。


メリはないと答えようとしたが、ふと忘れていた非常に重要な存在を思い出した。


「あ!もしかしてビビは今どこにいますか?」


それは小さなドラゴンビビだった。

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