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南極へ
やがて、詩音とパヤスは、海の上に出た。海はどこまでも広く、青かった。二人は、それを見下ろしながら、話しあった。
「ねえ、南極まで空を飛んで、どのぐらいて着くの?」と詩音。
「なに、1日でつくさ。」
そういいながら、パヤスは、ニヤリと笑った。
「海って、広いね」
「ああ広いな。どうだ、海へ降りてみるか?」
詩音は、パヤスの誘いにのることにした。
二人は、海へ急降下した。海面には、イルカの群れがいた。詩音は、野生のイルカを初めて見たので、興奮気味だった。パヤスがいった。
「小僧、あのイルカの背中に乗ってみるか?」
「え?いいの?」
「ああ、いいさ」
「でも、どうやって?」
「パヤスにまかせろ!」