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トヒラーの帝国
トヒラーの弁舌は、なかなか雄弁だった。民衆は、演説の合間に、盛大な拍手を送った。
パヤスは、その様子が面白いらしく、始終笑っていた。詩音は、政治演説を笑っていいものかと、不安になった。案の上、トヒラーの部下が、こちらへやってきた。
「お前、なにを笑っている。真面目な演説なのに」
パヤスは、それを相手にしなかった。
「生意気な奴だ。連行する」とトヒラーの部下。
パヤスは、それを聞いて、すぐに逃げた。詩音とゴリアテスか、それを追いかけた。トヒラーの部下たちは、後から追いかけてきた。
パヤスは、腰に下げた袋の中からなにかを出して、トヒラーの部下に投げつけた。すると、一面に煙が出た。そのせいで、トヒラーの部下は、パヤスたちを見失った。




