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トヒラーの帝国
兵士がいった。
「お前たち、何者だ?」
「旅のものだ」とパヤス。
「旅? どこへ行くつもりだ?」
「天国の門まで行く」とゴリアテス。
それを聞いて、兵士は笑いだした。
「なに? 天国の門だと? あそこへ行けるわけないだろが」
「いや、必ず行く」とパヤス。
兵士がいった。
「お前たちは、不審者だから、連行する。」
ゴリアテスがパヤスにいった。
「連行されると、まずいですから、ここは逃げましょう」
「そうするか」とパヤス。
パヤスは、腰に下げた袋の中から、なにかを出して、兵士へ投げつけた。すると、突然火と煙が立ち上がった。3人は、すたこらとその場から逃げた。
「これから、どうしましょうか?」とゴリアテス。
「トヒラーの部下に捕まるとまずいから、早目にトヒラーの帝国から出よう」とパヤス。
詩音は、不安を隠せなかった。詩音のうかない顔をを見て、パヤスがいった。
「パヤスにまかせろ」
「うん」と詩音。
3人は、また道を歩き出した。しばらく行くと、街に出た。




