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南極へ
競争は、パヤスの勝ちだった。イルカの群れは、海の中へ消えていった。詩音は、パヤスと一緒に、また、南極を目指して空を飛んだ。
赤道を越えたころだたった。パヤスが詩音にいった。
「なあ、サンゴ礁を見ないか?」
「え? 海の中にあるんでしょ?」
「パヤスにまかせろ」
パヤスは、詩音の右手をつかんで、海の中へ潜っていった。海の中へ入っても、息ができたので、詩音は不思議に思った。
サンゴ礁につくと、色鮮やかな熱帯魚がたくさん泳いでいた。詩音がそれに見とれていると、パヤスが、突然大声をだした。
「いけねえ、サメの群れが来たな。おい、小僧、逃げるぞ」
「サメ? 食べられちゃうよ。」




