表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Utopia  作者: Blaze
4/18

第4話

閲覧していただきありがとうございます!

ぜひ最後まで読んでいってください!

「凄いですね、こんなにすぐに焚き火作ったり色々できて」


私がそう言うとマナさんは嬉しそうに笑いながら


「昔からいろーんなことに興味持ってた子だったからね。 気付いたらこんな普通使わないような技術まで身についちゃったんだ。 まあ、幸か不幸か今使うタイミングが来たけどね」


マナさんはそう言うと枝に刺した狼の肉を焚き火の近くに刺して焼き始めた。


「いやー、ところでここってどこなんだろうね」


マナさんが肉を焼きながらふと呟いた。


「ほら、私たち二人ともなんでここにいるかとか分からないわけでしょ? 気付いたらここにいてって。 それに有希ちゃんのその傷、まるでゲームの世界だとか異世界に転移しちゃったみたいだよね」


そう言われ、私は自分の足の傷を見ながら私がここに来る前の記憶を思い出そうとした。


しかし、いくら考えても上手く思い出すことができない。


普段の生活の記憶自体は残っている。


思い出そうとすればしっかりといつもの高校生としての何の変哲もない日常を思い出せる。


ただ昨日何してたか、その記憶だけはどれだけ考えても一切出てこなかった。


「ほら、有希ちゃんどうぞ」


そう言われマナさんの方を向くとしっかりと焼けた狼の肉を私の方に差し出していた。


ありがとうございますと言いながらおろおろとした手つきで串がわりの枝を持った。


「それじゃあいただきまーす!」


マナさんがそう言っているのを見て私も静かにいただきますと言ったあと肉にかぶりついた。


特に味付けもされておらず、獣らしい独特の味。


しかし今日初めての食事であるお陰なのかそういった癖をかき消す程の美味しさを一瞬にして感じることが出来た。


1日断食しただけでこんなにも衝撃的になるのか、美味しすぎてまるで1年間断食した後のような衝撃に感じた。


とは言っても今まで1年はおろか1日も断食したことは無かったが、たまにやりたくなるほどには私にとって強い衝撃であったのだ。


マナさんの方を見てみるとまなさんの方もとても美味しそうに食べているようだった。


そうしてしばらくして2人とも食べきって少し落ち着いた時間が出来た。


「これからどうしよっか?」


石の上に2人とも座ってゆっくりしているとマナさんが呟いた。


「これから……?」


「ほら、私たち二人ともここについてなーんも分からないじゃん? だから明日からどうしたらいいのかなーってさ」


「うーん……」


もし村とか街とかを見つけることが出来ればとりあえずこの場所についての知識は手に入れることは出来るかもしれない。


しかし2人ともこの場所の地理に詳しくない状態でノープランで進んで本当に大丈夫なのかといった問題は確かにある。


「……進んでみませんか?」


「進む……?」


私が提案すると復唱するようにマナさんは答えた。


「私たちが出会うことが出来たってことは他にも同じような境遇の人がいるかもしれませんしそれになんの根拠もない話になるんですけど…… いる気がするんです、この世界に住む人達が」


私がそう言うとマナさんは少し考えてから優しそうな声で言った。


「……そうだね。 ここは有希ちゃんの直感に賭けちゃいますか!」


そう言われて私は少しほっとした。


「よし! それじゃあ明日のためにそろそろ寝ちゃおうか!」


マナさんがそう言い、長い長い1日が終わりを迎えた。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

これから先が気になる!更新頑張って!など、この作品に少しでも興味がある!って方は、是非とも評価して下さると、書いていくことの原動力になります!


好評批評どちらも大歓迎です!

それでは!次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ