第2話
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森の中に入ってみると、平原の時よりも動物を見かけることができるようになった。
平原にも草食動物のような動物や小鳥などは歩いていてたまに見つけてはいたけれども森にはより多くの同じような動物達を見かけることができた。
肉食動物のような獰猛な動物がいないことに安心しつつ、裸足でもあるから怪我しないように気を付けてゆっくりと森の中を進んで行った。
そして、森の中に入ってから数時間が経ち、森はオレンジ色に染まっていた。
同じく染まっている空を見て、私は今まで夜をどうすればいいか何も考えていないことに今更気付いた。
水も食料も何も手に入れることの無いままここまで進んできてしまい、それに昼が安全だからといって夜もそうとは限らないはず……
どうしようと独り言を呟いて頭を抱えつつその場で意味もなく動いていると、いきなり近くにあった茂みが音をたてて動いた。
ビクッとしながら瞬間的に茂みの方を見ると、私はそこから視線を離さないで後ろに2歩下がった。
その状態でしばらく沈黙の時間が過ぎ、緊張が最高潮になっていると、茂みから出てきたのは昼間に見かけた草食動物の一匹だった。
一瞬で先程までの緊張が解け、安堵のため息をついたその瞬間、いきなり視界の横から素早く何かが飛び出してきた。
そして、私がそれに気付き、びっくりしながらもその飛び出してきたものに視線を向けた。
そこにあったのは昼間見かけた動物達のは全く違うとても獰猛そうな狼。
そしてその口にはさっき私を驚かせた草食動物が咥えられていた。
狼はそのまま口から出すと、その動物を食い荒らし始めた。
その姿を見た瞬間、私の防衛本能が全力で逃げろサインを出てきた。
私はその狼をじっと見つめたままゆっくりと後ろ向きに音を立てないようにそろりそろりと距離をとっていた。
しかし、その狼をじっと見つめていたことが裏目に出てしまい、足元の確認が疎かになっていた。
後ろ向きに歩いていると、地面に置かれていた木の枝を踏みつけてしまったのだ。
狼の食い荒らしている音だけが広がっていた森の中にその木の折れる音は全ての音を押しのけて優先的に聞こえてきた。
その瞬間、先程まで食い荒らしていた狼もこちらに気付いたようでこちらを向いてきた。
そして私のことを認識すると、その瞬間私の方向へ全速力で走ってきた。
それと同じくらいのタイミングで私も狼から逃げるために全速力で走り始めた。
しかし、やはり狼の方がスピードが早く、少しづつ私との差は縮まってきていた。
しかもその時、急に足に激痛が走った。
その痛みによって足のリズムが崩れ、私は転んでしまった。
転んでいる最中に足元を見てみると、そこには私の足のあった場所に尖った石が1つ置かれているのが見えた。
私が転んだ瞬間狼はその隙を逃さずに私に近づいていき、そしてそのまま私に向かって飛んできた。
(誰か……助けて……!)
私は咄嗟の思いで反射的にそう心の中で叫んでいた。
「うらああああああ!!!」
どこからともなく叫ぶ声が聞こえると、横から1本の槍を持って出てきた女性が私の方に来ていた狼を貫きながら地面に槍を刺した。
刺された瞬間狼は一瞬悲鳴を上げたがすぐに息絶えた。
私はその様子を動けずにただポカンと見つめていた。
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