表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Utopia  作者: Blaze
14/18

第14話

そうして着替えてからひと段落すると、クロナさんが私たちに話しかけてきた。


「二人とも気に入ってくれたみたいだね〜 って、そういえばまだ自己紹介をしてなかったね。 二人のことは先にフェルミちゃんからある程度は聞いているから改めて言わなくても大丈夫ね。 私の名前はクロナ、種族は人類種で見ての通りの魔法使い。 それじゃー二人ともこれからよろしくね」


私とマナさんは改めてよろしくお願いしますと言いながらお辞儀をした。


「そうだクロナ、有希の魔法の指導を頼んでもいいかしら? 多分あなたに頼むのが一番いいと思うのだけど」


「全然いーよー 正直この店人こないから暇だったしいつでも来てくれて大丈夫だよ」


「そういうことで有希は大丈夫かしら?」


フェルミさんにそう確認され、私は特に断る理由もないためすぐに大丈夫ですと返事をした。





あれから私たちはクロナさんの店を出て、カテロリアの中を三人で歩いていた。


辺りを見てみると私たちと同じような服装の人もいたが、庶民服のような服装の人が多い印象を受けた。


そんなことを思いつつ三人で歩いていると、大きな広場に出た。


広場では仕事のために移動をしようとしている人や、中央にある噴水の元でのんびりしている人など多くいた。


広場を見渡しながら歩いていると、その場に建てられていたひとつの銅像が目に入った。


おそらく等身大であろうその銅像はとても凛々しい女性のようだった。


私はこの銅像を見てなんだか不思議な気持ちになった。


どうにもこの人をどこかで見た事のあるような……そんなデジャヴ感を謎に感じていたのだ。


もっと銅像をよく見てみると土台のところには文字が掘られており、そこには、


第12代国王――サルビア・フリーズ


とだけ書かれていた。


私がそう銅像をみていると、フェルミさんが話し始めた。


「サルビア・フリーズ、今から一つ前の国王ね。 もう亡くなっているらしいけれどね…… ちょうどプレイヤーがこの世界に来るようになった頃の国王だった彼女はどこから来たのかも定かじゃないプレイヤー達をこころよく出迎えたようよ。」


「へえ…… この人が……」


「それに、噂によると、彼女もこの世界の人でありながら何か他の人とは違った力を持っていたって話もあるわね。 もしそれが本当なら、そのおかげでプレイヤーに対しての不信感が少なかったのかもね」


フェルミさんがそう言うと、マナさんが不思議そうに質問した。


「でもでも、プレイヤーが多いのはこの国じゃないんでしょ? そんなことがあったら普通ここにプレイヤーが多くなりそうだけど……」


「それが今の国王があまりプレイヤーを好んでいなくてね、プレイヤーに対してはちょっとした差別のようなこともあるわね。 昔は今の国王もプレイヤーに対して友好的だったんだけどね」


その後、広場から先に進む時、再び横目で銅像を見たあと、移動していった。





あれからしばらく国内観光をした後、私たちは元の家に戻った。


戻って見ると、家の中にはイキシアちゃんがいて、私たちの格好を見るやいなやとても絶賛してくれた。


あまり褒められ慣れていなかったので褒めてくれたことがとても嬉しかった……


その後は昨日と同じように夕飯を食べたあと、各々自分の部屋に戻った。


いろいろと手に入ってこれからの生活に胸を躍らせつつ、私はその夜は眠りについた。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

これから先が気になる!更新頑張って!など、この作品に少しでも興味がある!って方は、是非とも評価して下さると、書いていくことの原動力になります!


好評批評どちらも大歓迎です!

それでは!次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ