第1話
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「ううん……」
弱々しい声でうなりながら私はとても長く感じた眠りから覚めた。
が、すぐに動くことはなく、横になった状態のまましばらくしっかりと意識が戻るまで二度寝でもしてしまいそうな時間を過ごしていった。
それから1分程が経った頃、いよいよ私は体を動かすことにした。
いつものようにまず体を起こそうと地面に手をついた。
その時、いつものベッドとは違うふかふかとした感触が手に伝わってきた。
少し不思議に思いながらゆっくりと目を開けて手をついた場所を見た。
すると、そこはいつも私の寝ていたベッドではなく、だからといってほかの人のベッドなどの寝具でもなく、私の視界に映るのは草と土のみだった。
まだ思考が上手く回っていなかったこともあり、5秒ほど理解までに時間がかかったが、異変にしっかりと気付いた瞬間、私はえっと声を出しながら反射的に地面だけではなく目の前を向いた。
そして、その光景を見るやいなや、私はびっくりして言葉を失ってしまった。
私の視界に映っていたのは見たことの無いとても広い草原だった。
それからハッとして周りを見渡して見ると、前だけではなく左右にも後ろにも平原が広がっていて、何故か私が見知らぬ土地で一人でポツンと寝ていたことを理解した。
そして、私は青ざめながら寝起きで掠れたのかびっくりしているせいなのか掠れた小さな声で一言だけ呟いた。
「ここ……どこ……?」
あれから体感30分程が経ち、私は誰かいないか探すために不安になりながら裸足で歩いていた。
服装も少なくとも私が持っていた服ではない質素な白のワンピースのような格好をしており、その他に持ち物は何もなかった。
そうして歩いていると、目の前に小さな湖が見えた。
ようやく見かけた土草以外の何かに私は小走りで近づいて行った。
近づいてその湖を見てみると、だいたい半径2メートルくらいの丸い澄んだ湖だった。
水には一切濁りは無く、よく水の中を覗いて見ても魚などはいないようだった。
水には反射して自分の顔もうっすらと映し出されていた。
青緑色のボブヘアの紫色の目、紛れもない自分の顔だ。
そうしてしばらく観察していると、自分の喉の乾きにふと気づいた。
こういったものを何も処理せずに飲むのは危険なのではとも思ったけれどもサバイバル知識も何もないためたとえ危険だろうと何をすればいいかは私には分からない。
私は覚悟を決めて自分の掌に湖の水をすくった。
すくってみると水はかなり冷たく、こうやって水に触れているだけでもとても気持ちが良かった。
そして手を自分の口まで持っていき、ゆっくりと自分の口の中に注ぎ込んだ。
起きてから初めて口に入れたといったこともあり水の流れる感覚が鮮明に感じることが出来た。
自分が思っていたよりも喉が渇いていたのか、それともこの水が特殊なのか、その水はとても美味しく感じることが出来た。
それからもう少し飲んでからその湖を後にした。
こまめに辺りを見渡しながら歩いていったが、人の住んでいるような村も、人も、そして人の痕跡すらも何も見つからなかった。
何も見つからなく、同じような景色に、自然のいい景色だとは思うけれども飽きてきた頃、奥の方に森が見えてきた。
歩きながら森に入ることの危険性なども考えてはいたけれども、このまま平原にいても何も見つかりそうにないとも考え、私は森の方へ進んで行った。
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