第4話 大規模テスト試合10 先を読みつつ行動を(キャラ名版)
敵側との距離はまだまだあるため、徐に後側を振り返る。艦船の視点からのもので、直ぐに切り替えられるのは流石はゲームな感じだ。
背後には迅速に立ち位置を変えている身内達がいる。中央には攻撃部隊が大きく動かずに前進しており、支援部隊は後進しつつ立ち位置を変えていた。後進行動は難しいためか、動きが誤っていたりとしている。
そう言えば、現実世界でのトレーラートラックのバックも相当な難易度を誇る。特に左右にハンドルを切るのが難しく、下手をしたら障害物に当たったりしてしまう。流石に仮想空間の各艦船は一般車両のバックに近しいものになるが、その規模はトンでもなくデカいものだ。
それに現代艦船の推進装置はないため、絶対に有り得ない水平移動やその場での360度旋回などは絶対にできない。港での切り返し時もタグボートを駆使しての操艦となる。非常にやり難い事この上ない。
それを考えれば、現実世界での巨大兵装の1つ、レプリカ大和やレプリカ伊400は逸脱していると言っていい。当時の姿をしつつも、推進装置は現代艦船のものを採用している。先に挙げた水平移動やその場で360度の旋回が可能だ。特に艦首を据え置きにして、艦尾を左右に振らせるという荒業も可能である。
もしそれが海王の艦隊で実現可能なら、魚雷や爆弾の回避は各段に向上してくるだろうな。有り得ない動きでの回避が可能なのだ、怖ろしい事この上ない。まあでも、それは絶対に有り得ないと言い切れる。
先の各事変でのレプリカ大和やレプリカ伊400の活躍は、正に筆舌し尽くし難いものであったと言うしかないわ。同時に同艦に乗艦できていた事に、心から感謝をするしかない。仮想空間でもそうだが、こうして本物の各艦船に乗れるのは誉れ高い事である。
エルフィ「今の様子を見る限り、自分が先行してOKですかね?」
マスターT「ああ、色々と情報を知りたいのもある。頼めるか?」
エルフィ「お安いご用です!」
エルフィから連絡が入る。今のまま先行しても良いのかというものだ。それに承諾の合図を送った。先にも挙げた通り、アイオワ・シリーズの防御力を見定めるためだ。
数値的には4隻とも全く同じスペックとなる。ただ、特殊艦船故に防御力のみ3倍の数値を誇っている。他は市販艦船と全く同じものだ。この能力で通常大和の猛攻を耐えられるかを知りたい所である。
サイジア「攻撃の方はどうします?」
マスターT「各個攻撃で良いと思う。俺達の役目は敵の目を引き付ける事にあるしな。」
ナディト「では手当たり次第に砲撃をして、ヘイトを掻っ攫う感じでいきますぜ!」
今度はサイジアから連絡が入る。今は相手の砲撃を受けつつ、その攻撃が有効になるのか、または無効になるのかを見定める必要がある。その間に反撃をしても良いのかというものだ。この場合は各個攻撃で良いだろう。
そもそも、恐らく敵側は先行する俺達を真っ先に狙い続けるに違いない。現状は手前側にいる艦船を狙い撃ちするのが定石だしな。ただ、今回の敵側の戦闘ロジックがどの様なものなのかは分からない。ここが怖い所である。
ウェイス「挑発のスキルはどうする?」
マスターT「先に挙がった通り、最初に使った艦の効果が切れる寸前に次の艦が使う流れが良いと思うわ。この場合だと、エルフィ・サイジア・俺・ナディト・ウェイスな感じか。」
ウェイス「了解した。」
エルフィ「最初は俺が使い、砲撃による様子見も兼ねる感じですね。」
マスターT「だな。」
次にウェイスからの連絡だ。先程習得した挑発のスキルを使うかどうかのものになる。同技は使えば即座に効果を発揮するようなので、相手のタゲを確実に取る事が可能だろう。また、同技の使用する順序も今の布陣のままで良いと思われる。
まあ使用時間の流れを踏まえると、5人がローテーションを組むと軽く1巡できるほどの時間を稼げてしまう。相手のタゲ取りとしては打って付けの感じだ。それでも、相手があの戦艦大和であり、その同艦が15隻もいる。決して油断はできない。
マスターT「ただ、もしエルフィのニュージャージーで耐える事ができない場合は、直ぐに俺が挑発を使ってタゲ取りをするわ。」
エルフィ「了解です。まあ大丈夫だと思いますけどね。」
サイジア「念には念を入れないとな。」
ウェイス「備えあれば憂い無し、だわ。」
ナディト「ですな。」
備えあれば憂い無し、本当にその通りだわ。エルフィのニュージャージーで敵大和群の砲撃を受け止められない場合、即座に俺の方も挑発のスキルを使いタゲ取りを行う段取りにした。その間に射線軸上からの離脱を行った方が良いだろう。
まあでも数値上の話ではあるが、アイオワ・シリーズの装甲厚は大和や武蔵以外では大きな傷を付ける事はできない。細かいダメージは入るだろうが、致命弾はないと思われる。そんな基本艦体の防御力が3倍なのだ、間違いなく敵大和群の46cm主砲弾を跳弾させる事が可能だと思われる。
まあ実際にどうかは試してみるまで分からないので、ここはエルフィに実験台になって貰うしかない。危ないと思えば俺達の方でフォローすれば問題ないしな。
先にも挙げたが、フォーメーションに関しては今もエルフィを先頭にしてサイジアが続き、俺とウェイスとナディトが縦並びに進む形である。挑発の効果が有効となれば、時間差的に使い続けていくのが無難だろう。
それか、四天王を2組に分けても良いかも知れない。挑発スキルの有効時間が半分になった時点で次の挑発を使う形だ。効果が1隻に集中しないのであれば、間違いなく砲撃は分散すると思われる。
これがプレイヤー氏が操艦する艦船なら、挑発のスキルを度外視して動く事が可能だろう。1隻に対して集中攻撃を放ってくるに違いない。多岐多様の動きができるのが、プレイヤーの特権力とも言える。本当に素晴らしい力量だわ。
まあ所詮は敷かれたレールの上を動く事しかできないのがCOM艦船である。プレイヤーサイドが不利になる事は殆どない。あるとすれば、その超絶的に的確な砲撃性能ぐらいか。後はその都度何とかしていくしかない。
第4話・11へ続く。
開始された大規模テスト試合。15隻の戦艦大和を相手とするため、彼らは無事勝ち切る事ができるのか・・・と(=∞=) まあヤバい展開にはならないのでご安心を@@; むしろ、今後どう描写していくかでシドロモドロ状態なんですがね><;
先の3vs3の戦いでは、1隻ずつ潰していった形でした。今回はそれが5倍に至るため、最初は数隻への攻撃から、以後は乱戦になるかも知れないと思っています。味方も敵も、お互いに距離を詰めていきますし。そうなった場合どうするかでも色々と悩む所です><; 悩ましい限りですわ(-∞-)
ともあれ、劇中を描きつつも、本家のワルシプで色々と暴れている描写を脳内に展開させ、それを上手く具現化できれば万々歳な感じです@@b 後は創生者次第、頑張らねばね(>∞<)




