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第3話 少女の願い9 敬礼と感謝と(通常版)

「ゲーム内にダイヴする際、背丈とかは自由に変化ができますよね。テリスさんはリアルと異なる容姿と言う訳ですか。」

「はい。リアルではそれほど体格は大きくありませんので。」

「ぬぅーん・・・あの幼子がやりおる・・・。」


 直ぐに一同と意気投合するテリス。それはそうだろう。過去にアキバ・コミケ時に劇的な出逢いに至り、暫くの間一緒に過ごしていたのだから。特にミーシェことミツキは非常に親身になって接していた。


 地球時間としては、アキバ・コミケから異世界惑星事変に至るまでは数日ほど掛かり、今のこの場には数ヶ月も経過していない。つまり、テリスことティリナにとっては、そう大差ない時間に過ぎないのだ。


 しかしながら、先にも挙げた通りの時間の流れが異なる点により、幼子だったティリナは成人に近い状態にまで成長している。本当に宇宙種族の生態系と言うか、その部分には驚愕せざろう得ない。


「みんなでワイワイできれば良いのですよ。」

「ですなぁ。」

「はぁ・・・“サベラ”さんと“セベラ”さんまでいるとは・・・。」


 いきなり俺の背中に抱き付いて来る2人の女性。名前はサベラとセベラとあるが、リアルの方だとサベラはサラ、セベラはセラその人である。後聞きで知ったが、双子も四天王達と一緒に対人戦に入り浸っていたらしい。


 この双子もバリバリのヲタク気質であり、デュリシラ達も認めるほどのゲーマーである。特に凄いのが、その順応力だと周りは語る。ミーシェ達を超えるほどの力量との事だ。


 まあVRMMOの世界は、リアルとは全く以て掛け離れている。仮想現実の世界の概念が働くため、リアルとは異なる動きが可能となってくる。普段は普通の人物が、仮想現実では化け物染みた力量を発揮する事もザラだ。


 まあでも、これは身内達全員に当てはまるのだが・・・。VRMMOの世界は本当に逸脱しているとしか言い様がない。



 ちなみに、サベラの特殊艦船は日本駆逐艦雪風で、セベラの特殊艦船は日本駆逐艦冬月との事である。両者ともあの戦艦大和の護衛任務に携わり、無事生還して戦後まで生き抜いた強者でもある。特に雪風の無敗神話は神掛かっていると言えた。


 こう見ると、実際に先の大戦で生き残った艦船は非常に少ない。特に敗戦国の艦船は、開戦時より激減しており、それだけ激闘と死闘が数多く発生した証拠である。逆に戦勝国の艦船は生き残った艦船も多い。四天王が得た4隻の戦艦もしかりだ。


 徐に起き上がり、港に停泊中の艦船群に向けて敬礼をした。その様子を窺った他の面々も、必殺的な念話を通して俺の内情を伺っていたため、同じ様に立ち上がり敬礼をしだす。今をこうして居られる幸せに、本当に心から感謝するしかない。


 こうして海戦作品を享受できるのは、当時の英霊の方々の戦いがあったればこそである。




「しかし・・・壮観極まりないな・・・。」


 一同して敬礼を挙げた後、徐に一服をしつつボヤく。敬礼を送った先にある艦船群を見て、ただただ圧倒されるしかない。これが例え仮想現実であっても、そこではしっかりと具現化された存在なのだ。


「圧倒的存在感ですよね。特に今は国家の概念を超越していますし。」

「本来なら有り得ない事ですからねぇ。」

「本当だわな。」


 一同の敬礼後、それぞれの行動に戻って行く。とは言うものの、海戦に出て行く事はなく、桟橋で思い思いの行動に走っていた。特に目立つのがキャンプであり、まるで大規模な炊き出しのようだ。これは海王の艦隊がVRMMOであるから実現できていると言っていい。


 そもそも、VRMMOの醍醐味はファンタジー世界観で冒険する事が顕著である。各作品で挙がっている内容も、その殆どが冒険物となる。それが艦長自身にダイヴして、艦船を操艦して暴れる作品となっているのだから驚くしかない。


 よって、海戦以外ではファンタジー世界観的な行動も十分取れる。目の前で繰り広げられているキャンプや炊き出しが正にそれだ。そして、仮想現実であるため、幾ら食そうが太る事がないのだ・・・。


「お前さんのお袋さんには脱帽だわ。」

「あ・・ありがとうございます・・・。」


 身内達の意外な行動に呆気に取られているテリス。俺達は日常茶飯事的なものになるが、現実世界に身を置く彼女にとっては新鮮に見えるのだろう。そのテリス対して、彼女の母親が創生した同作に関して感嘆の声を挙げさせて貰った。俺の言葉に嬉しそうにする彼女である。


 それに、これはデュネセア一族のディナリアが開発に携わっている。根幹とすれば地球産と言うよりは宇宙産と言うべきか。娯楽の世界に宇宙種族が携われば、それは地球人の常識を遥かに超越する事になってくるのだから。


 まあでも、VRMMOの技術自体が草創期そのものと言えるため、今現在リリースされている作品群は手探り状態とも言えた。その中での海王の艦隊の仕様の位置付けは、逸脱したものだと言うしかない。同作がリリースされて大盛況になる訳だわな。



「でで、これからどうします?」

「これから、か。どうするかな・・・。」


 出来上がった食事を我先にと食い漁るミーシェ。そんな姿に苦笑してしまう。その彼女が今後どうするかと尋ねてきた。


 とにかく、海王の艦隊は自由度が高過ぎるため、こうしてファンタジー的な流れを行っても全く問題はなくなってくる。しかし、実際問題は海戦を行ってこそ意義が出てくる。


 それに、目の前の港にズラリと並ぶ艦船群を見れば、それらを使って暴れたくなるというのが本音だ。だが、例の試合後の出費の問題から、特殊艦船の仕様はテスト試合でしか使う事はできないのも現状である。


    第3話・10へ続く。

 敬礼の場面は、海上自衛隊の結婚式によくある流れが大元となります。実際にあの戦艦大和に搭乗していたのは、今や伝説中の伝説とも言えるものですし。そして、劇中は無論、リアルでも今の平和の恩恵に与れるのは、当時の激闘と死闘を戦われた全ての英霊の方々がいたからこそ。こういったミリタリーモノをかじるのであれば、そこは絶対に忘れてはなりません。


 しかし、この後の展開をどうするかで思い悩んでいる次第で@@; 一応大規模アップデートと題して、VRMMOみたいな要素を追加してみようかと思っています。それをどう活かしていくかは、実際に展開してみない事には分からないかも知れません><;


 ファンタジー作品は自分のオリジナリティを大いに盛り込めますが、こうしたミリタリーモノの作品だと色々と制約が出てしまうのが何とも><; 自分の気質からして、ファンタジー作品しか画けないかも知れませんね(-∞-)

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