第3話 少女の願い3 作品の仕様とマルチプレイ方式(キャラ名版)
ミーシェ「そもそも、VRMMOはファンタジー世界観で真価を発揮する仕様ですからね。それを世界大戦で使われた艦船群に当てはめるのは、斜め上を行く発想としか言い様がないと思いますし。」
ナーシュ「そこは同感ね。海王の艦隊の様な作品は数多く見るけど、艦長自身にダイヴする作品は初めて見るし。」
デュリテ「そこが同ゲームのウリの1つなんですよね。」
アセリス「本当ですよ。」
・・・ゲーマー同士の会話が始まった。4人とも生粋のゲーマー故に、思った部分は一切遠慮せず語り合う事が多い。過去の各事変でも同様で、暇があればその会話が横行していた。
確かにミーシェが挙げる通り、艦船群を題材とするゲームは数多く出回っている。しかし、艦長自身にダイヴして操艦する作品は海王の艦隊だけだ。しかも同ゲームはVRMMOの仕様である。
ファンタジー世界観などで真価を発揮するVRMMOなのに、そこにリアル世界観を当てはめたのだ。見事な仕様だとしか言い様がない。それ故にそのリアリティは垂涎のものだとヲタク気質の面々は口を揃えて豪語しているようだ。
ただ、まだまだ開拓途中なのは十分窺えるので、今後も色々と改修や改変をされていくのは目に見える。実際に先のトリプル大和の試合後、テイア達運営サイドは試合の流れを改修する計画を立てているらしい。
在り来たりな海戦だけでは絶対に飽きが来る。唯でさえ稼ぎが難しい試合を連続で行う必要があるのだ。漠然と試合だけを繰り返すのであれば、何れ必ず飽きが来だすのは言うまでもない。今後の運営の手腕次第となるが、今は静かに見守るしかないのが実状だ。
マスターT「自由度が高過ぎて何から手を付けたらよいのやら・・・。」
ナーシュ「そこは分かります。」
ミーシェ「Tちゃんの旅鳥は、バリバリの支援艦との事ですが?」
マスターT「そこそこの戦闘はできるが、お前さん達の主力艦には全てにおいて遠く及ばない。」
ステータスウインドウを操作し、唯一の初期型艦の旅鳥をアーダコーダと操作する。同艦は今だに一度も試合に出した事がない。生粋の支援艦とあり、戦闘能力は殆ど無いに等しい。旅鳥を用いる場合は、誰かと組んでの試合が望ましいだろう。
地面へと座りながらステータスウインドウを弄っていると、徐に肩越しに覗き込んで来るミーシェ。釣られてナーシュも覗き込んで来た。すると、おかしな点があったりする所を直ぐに指摘してくれた。流石は生粋のゲーマーである。
ナーシュ「うーん・・・ゲリラ支援を行うのも楽しそうですけど。」
デュリテ「あー・・・野良プレイヤーさんの元に赴いて支援する奴ですね。偶にそういった異質艦船がいたりしますよ。」
アセリス「ふむ・・・それを定石化してしまうのも、マスターらしいかも知れませんね。」
今度は傍らに座り込み、身体を押し付けて来るデュリテとアセリス。そのまま姉妹の様にステータスウインドウを覗き込んで来た。最早何でもアリな感じだが、今までも全く同じ言動だったので大して気にはならない。
むしろ、今後の俺の行動方針をどうするかと討論を開始しだす4人。今し方の俺の発言で、海王の艦隊での活動をどうするかを考案しだしたのだ。
同作は1人でも十分プレイは可能だが、真価を発揮させるなら複数のプレイヤー同士で共闘してこそとなる。今の俺達が正にそれで、アーダコーダと討論しながら作戦を練ったりする事の繰り返しがそれだ。
特に音声のみのヘッドセットを使った対話ではなく、五感全てをフル活用できるVRMMOを用いた直接的な対話が可能である。これを使わずに腐らせるのは非常に惜しいものだ。
それに俺達には必殺的な念話がある。VRMMOへのダイヴが夢心地に至る事から、正に面と向かっての近接対話が可能となった。下手をしたら全てを見透かされるのだから・・・。今の俺達には、共闘プレイ以外は考えられないと言える。
デュリテ「ちなみにですが、1隻の艦船に複数のプレイヤーが乗る事も可能ですよ。」
マスターT「ああ、以前言っていたな。操艦や狙撃など、役割分担が可能となるし。」
ナーシュ「・・・それ、アレでやったら無双しませんかね?」
恐る恐ると言った感じで指し示すナーシュ。その先には特殊大和がある。デュリテが挙げたマルチプレイは、言わばリアルでの従来通りの艦船の運用方式に則った形となる。
通常のプレイ方式は、1隻の艦船に艦長が1人配置される。操艦や砲撃などを全て自分で行うシングルプレイ方式だ。そこに別のプレイヤーが合流し、他の作業を分担させる事が可能でもある。所謂マルチプレイ方式だ。
例えば、俺が操艦を一手に担い、他の面々が砲撃や機銃掃射などを行うといった感じだ。まあそれこそが先に挙げた通りの、従来通りの艦船の運用方式そのものになる訳ではある。
ミーシェ「操艦は全部Tちゃんに任せて、私達は砲撃とかを一手に引き受けるのです!」
ナーシュ「面白そうよね。」
デュリテ「ただご注意を。その艦船が撃沈された場合、私達全員が戦闘不能で港送りですよ。」
アセリス「他のプレイヤー様方に多大な迷惑が掛かる怖れもありますし。」
マルチプレイ方式に沸き立つミーシェとナーシュ。だが、実際には甘くはないと釘を刺すデュリテとアセリス。つまり、再び振り返る従来通りの艦船の運用方式だ。
マルチプレイ方式を用いると、味方サイドの戦場に出れる艦艇数が艦長分減ってしまう。俺達5人が1隻に乗るとしたら、15隻同士で海戦を行う所が11隻となるのだ。1隻減ると戦闘が各段に劣勢になりかねない同作だと、マルチプレイ方式はある意味非常にギャンブル要素が絡んでくる。
しかし、それを補って余りあるのが、1隻の各行動がマルチ化する事だ。ここでも先の通りの従来通りの艦船の運用方式に準拠してくる。
そもそも、リアルの各艦船は数百人から数千人規模で操艦が成り立ってくる。艦長1人が全てを操艦できる訳ではないのだ。故に艦長に掛かる負担は凄まじく、些細な判断ミスで艦船に乗る全乗組員を殺す事にも繋がってしまう。
これが先の世界大戦で運用されていた各艦船の基本仕様。本当であれば、艦船を運用するには相当な覚悟が必要となるのだ。
マスターT「・・・海王の艦隊、か。艦長次第で全てが変わってくる訳だ。」
デュリテ「何事も全てそうだと思いますよ。特にパーティーバトルは尚更だと思いますし。」
アセリス「まあでも、今までの各事変も全く同じものでしたけど。」
アセリスの言葉にウンウン頷く俺達。海王の艦隊での真価を発揮する行動のどれもは、過去に俺達が辿ってきたものだ。特に異世界惑星事変では、パーティーバトルを常に行っていた。正にリアルのVRMMOそのものである。
デュリテに娯楽の世界を勧められたが、娯楽の世界でも各事変での流れと全く変わらない。だからこそ、手軽にプレイできるとある同作に大変感化されてしまったのだから。今後もこの流れは覆そうにもないわ・・・。
第3話・4へ続く。
VRMMO仕様で艦隊決戦、相当高度な作品になりそうですね@@; そもそも、VRMMOの醍醐味は、RPG風の冒険型作品が顕著ですし。そこを艦長にダイヴし、各艦船を操艦するとなると相当な難易度になりそうな気がします><; まあこれは自分の設定群なので、実際にどうなるかは不明ですが(-∞-) 元ネタとなっているワールドシップの影響が、とにかくデカく反映されている海王の艦隊です><;
話は変わりますが、漸く暖かくなりだしてきましたねU≧∞≦U ただ、既に蒸し暑い状態にもなっており、油断すると脱水症状とかになりかねません><; お身体には十分お気を付けて下さい@@; 症状は別物ですが、先週の病魔によるあの激痛は最悪でしたし@@; 何ともまあ(>∞<)




