第3話 少女の願い2 それぞれの艦船(キャラ名版)
俺の浅はかな知識の中では、日本戦艦で3連装の主砲を持つのは大和と武蔵だけだ。他は大多数が2連装の主砲が数多い。開発段階の発案の中には、41cmの3連装主砲を持つ戦艦もあったようだ。
長門と陸奥の巨体を考えると、恐らく3連装主砲の搭載は可能と思われる。そう言えば、海王の艦隊はそのカスタム仕様ができるらしいが、今はまだ見た事も試した事もない。
もし、この姉妹艦を3連装主砲に改造したら、歴代の戦艦の中でトップクラスの実力を誇る怪物に化けるだろう。史実では実現されていなかったが、ゲーム内ではそれが可能でもある。
ナーシュ「ただ、既にご存知の通りですが、特殊艦船はとてつもない出費がかさみますし・・・。使うにも使えない艦船と化しているのが何ともですが・・・。」
デュリテ「先程の様にテスト試合なら問題ないのですがね・・・。」
頂けた艦船を縮小圧縮した小さいペンダントを解放。港に特殊長門と特殊陸奥を放つ姉妹。その姿を見つめる2人は無論、デュリテも非常にニヤケ顔を浮かべている。
流石に大和には及ばないが、それでもその重厚感にはニヤケ顔になるのは言うまでもない。俺自身も同艦群を知っているため、具現化されたその姿にニヤケ顔になってしまう。
同時に、ナーシュも把握している特殊艦船の仕様の話も挙がった。とてつもない資金が必要となり、ゲーム開始時に特殊艦船を使おうものなら、当面は借金地獄になっていく。頂けた艦船は、実質的に終盤でしか使えないものだ。
マスターT「お前さん達は、初期型の量産艦船は何を買ったんだ?」
デュリテやアセリスを筆頭に、ミーシェとナーシュがニヤケ顔で艦船群を見つめている。そんな姉妹に、通常艦船の入手に関して挙げてみた。
何度も挙げているが、海王の艦隊に初ダイヴした後、創生者テイアより特殊艦船を頂けた。頂ける特殊な艦船はプレイヤー側で異なるのだが、その特殊艦船自体が序盤では運用できない程の高額な決済請求をされてくる。
何も知らずに特殊艦船を用いての試合を行えば、即座に赤字決済となり借金地獄と化していく。1試合ですらそうなるのだから、数試合も行えば正に地獄そのものである。
ナーシュ「私は駆逐艦・黒桜です。史実では存在しない、全くのオリジナル艦船ですよね。」
そう言いつつ、ウインドウを操作して自前の艦船を港に披露しだすナーシュ。現れたのは、非常に小柄な駆逐艦・黒桜だ。確かに同艦の名前は初耳である。
ただ、その様相はうる憶えだが、橘という駆逐艦があったと思われる。それを改修した感じのものだろう。徐にデュリテを見つめるが、その彼女も詳細は分からないと首を横に振っていた。
ミーシェ「私のは駆逐艦・電星ですの。」
今度はミーシェがウインドウを操作して、自前の艦船を港に披露しだした。現れたのは、これも初耳の駆逐艦・電星というものだ。
ただ、こちらも橘と全くの同型艦であり、名前と一部改修を行っている感じに見て取れる。また、ナーシュの黒桜と同じ艦体だった。
デュリテ「ふむ・・・改めて思うに、史実の艦船を捩った名前が多いですね。」
マスターT「当時の艦船群なら、著作権とかの問題は全く無さそうだしな。」
ナーシュ「あるとすれば、既存の作品群と仕様が酷使している部分ぐらいかと。」
アセリス「そこが問題なんですよね。」
それぞれの艦船群を披露しつつ、現状の海王の艦隊の内部仕様に関して討論をしだした。
同作に登場する艦船群は史実を元にした軍艦が数多い。大和やシャルンホルストがそれだ。まあ半世紀以上前の当時の軍艦には、流石に著作権などは該当しない。事実、こうして多くの艦船群が各作品で具現化されているのだから。
だが、一部の艦船は既にリリースされている各作品と類似するケースもある。ここが問題点となるだろう。ただし、名前こそ別名となれば話は変わるのかも知れない。ナーシュが持つ黒桜や、ミーシェが持つ電星がそれである。
挙げればキリがない仕様群だが、後はユーザー次第となるのかも知れないな。まあここは、一時の安らぎの恩恵を受けている手前、運営側の流れには素直に従うのが無難だ。と言うか、既にゲームマスターたるテイアからの過剰な接触を受けてもいる・・・。
それで思い出したが、先のテスト試合後にドエラい事に発展した。テスト試合を公に公表した事と、テストバトル自体の検証実験などの褒賞として、何と使用した艦船の通常版を頂く事になったのだ。これには俺は無論、デュリテとアセリスは驚愕してしまう。
通常版とはいえ、頂けたのは通常大和・通常日向・通常シャルンホルストの3隻である。日向とシャルンホルストは上位クラスの艦船で、時間を掛ければ購入はできる。だが、大和は幾ら通常版ではあるが最強ランクの艦船の1つだ。ここが大問題だわ。
まあでも、今の収入状況を踏まえると、通常版であっても使用すれば赤字決済は免れない。欲を出して試合に投入しようものなら、即座に赤字となり借金が発生する。仕舞いには、試合にすら出る事ができなくなるだろう。
こうした上位クラスの艦船の報酬は意外なほどあったりする。だが、実際に使う事はまずできない。港に停泊させて、ウヘヘウヘと言った感じで魅入る程度の鑑賞材料でしかない。まあそれも非常に乙極まりないものではあるが・・・。
その事をナーシュとミーシェに挙げたら、その大和も港に出せと豪語してきた。目立つ事この上ないのだが、姉妹の気迫に負けて具現化させる。特殊大和の傍らに、通常大和が並ぶ様は、垂涎モノとしか言い様がない様相を醸し出している。
当然それはデュリテとアセリスにも同様の気迫であり、苦笑いを浮かべつつも通常日向と通常シャルンホルストを具現化させていく。だが・・・通常日向が2隻になった点に、流石のナーシュとミーシェは失敗だったと苦笑いを浮かべていた。
海王の艦隊のプレイ時間が非常に長いデュリテ。特殊日向以外に通常日向も入手している。その彼女に別途通常日向を頂けたのだから、重複するのは言うまでもない。
ちなみに同ゲームは、重複艦船に関しては通常艦船に限り複数所有もOKとなる。複数の同型艦に個別の改造を施し、その都度見合う試合に投入するのがウリでもあるという。まあそれが罷り通る故に、ベラボウな資金群が必要となってくるのだが・・・。
また、通常大和に関しては、既に所有しているプレイヤー氏達はいるようだ。無論、相当な労力を経て入手した獲物であり、言わずともなが実力は折り紙付きである。そして、ベラボウな赤字決済に等しい出費も強いられるのもある・・・。
入手自体は容易に叶うのだが、それを使うとなると話は異なってくる。それが海王の艦隊のデフォルト仕様のようだ。入手は楽させるが、そう簡単には使わせないぞ? これであろう。それでも、そこに伝説の艦船群が存在する事に、ただただ大歓喜するしかないようだ。
第3話・3へ続く。
元ネタのワールドシップでは、艦船の重複購入は不可能です。特殊艦船のみ別名とかで複数所有できますが、それ以外ではほぼ不可能になるのかと。まあ大艦長の下地の内容は、殆ど自分の理想的な場を求めてのものなので、この部分はお見逃し下さい><; 何ともまあですわ(-∞-)
ちなみに、今後の展開を粗方考えてみましたが、やはりデカい潮流に巻き込まれていく感じになりそうです。それを仮想空間で行うのか、現実世界で行うのか、ここで非常に悩んでいる次第で><; どうしたら良いものやら・・・悩ましいですわ(>∞<)




