第2話 テスト試合9 撃沈と敬礼と(キャラ名版)
デュリテ「ふむ・・・命中に関してですが、一定間隔で不良的な感じでミスが発生するんですよ。そこを態とスカしてみせると、逆に命中する形になる訳で。」
アセリス「確かにそうですね。今も何度もそれを狙っていますが、ほぼ確実に効果が出ています。ゲームの世界は現実と乖離した世界としか言い様がありません。」
今し方、思った事を挙げてくる2人。デュリテは根本的なロジックの要因を推測しており、アセリスは宇宙種族的直感と洞察力でその要因を読んだようだ。
これが現実世界であれば、ラッキーヒットの概念は余程の事がない限りは発生してこない。パーセンテージなどの要因など、リアル世界には全く通用しないのだから。逆説的に言えば、ゲーマー気質のデュリテとアセリスにとっては、警護者の世界よりも戦い易いかも知れない。
マスターT「まあ何だ、連中が下手に知識を得る前に潰した方が無難だわ。」
デュリテ「ですねぇ・・・。では、そろそろ“1人”を退場させましょうか。」
そう言うと、継続的に砲撃を繰り広げていた右側大和に対して、一斉攻撃を開始しだす。シャルンホルストは全ての主砲の砲撃を発射し、デュリテは全ての航空機の魚雷攻撃を向けだした。
今までは単発式の攻撃ばかりだったが、今度は連続式の攻撃に切り替えた。しかし、放つ砲弾は単発のままだ。主砲弾を一斉発射するのは隙を生じてしまうため、一定間隔の発射は継続させた方がいい。
これは俺やデュリテは無論、アセリスの魚雷群も同様だ。全弾発射を行ってしまい、次の再装填まで待つよりはコンスタンツに放ち、間を空けない方が遥かに無難である。まあこれは今まで行ってきた事ではあるが・・・。
俺達が総出で一定間隔で放つ獲物群は、右側大和に連続的に直撃していく。既にかなりのダメージが入っており、相手の耐久力は赤いゲージを通り越して黒くなっている。
そして、全ての耐久力を失った右側大和は、その場で大爆発をした。とは言うものの、艦体自体は全く破損しておらず、爆発により飛散する破片のエフェクトと爆炎が現れるだけだ。
しかしまあゲーム中ではあるが、並の艦船では傷1つ与えられない戦艦大和が爆沈するのは見事なものである。先の各事変でレプリカ大和が、量産型イージス艦を一撃で轟沈させた様が脳裏に過ぎる。
流石に大和同士の撃ち合いの場合は、相当な時間を経ての戦いとなるだろう。文字通りの死闘と言うべきだ。これが第二次大戦で当たり前に行われていた海戦である。
ゲーム内ではあるが、耐久力を失って沈みゆく右側大和に無意識に敬礼をした。向こうには誰も搭乗はしていないが、艦船自体への敬意を示した形になるのだろうな。
すると、デュリテとアセリスも同様に敬礼をしているのを感じ取れた。この部分は俺達が警護者故の言動であろう。敵対する相手であっても敬意を表する、この姿勢は決して忘れてはならない。
右側大和が戦線を離脱した事で、中央大和と左側大和が仕切り直しだした。右側大和が2隻を押してしまっていたからだ。一種の障害物が消えた事により、通常の動きを取り戻したと言える。
しかし、俺からして左側の島に、今も激突してしまっている左側大和。中央大和は直ぐに進軍を再開するが、止まってしまっている左側大和は動けず仕舞いである。そこで、次の目標は格好の的となる左側大和とした。
引き続き、アセリスの特殊シャルンホルストは左側大和への砲撃を継続。デュリテの特殊日向は航空部隊を駆使して魚雷攻撃を継続。波状攻撃を再開しだした。
俺は進軍を再開した中央大和の目を引く事にした。しかし、砲撃は左側大和と中央大和の両方に繰り広げる。両艦共に耐久力はまだまだ健在だ。既に数分が経過しているが、残りの2隻を倒すまでに時間が掛かるだろう。
とは言うものの、100%の火力が既に33%以上減っている。更にCOMには連携という概念は全く存在しない。最後まで油断は禁物だが、それでも今以上に楽にはなるだろう。
その後も左側大和への攻撃を中心に続けつつ、中央大和にも攻撃を続けていった。
アセリス「これで、残り1隻っと。」
特殊シャルンホルストの全主砲を発射するアセリス。すっかりゲーム仕様に慣れた彼女が、放った砲弾を全て左側大和に命中させてしまう。そして直後、耐久力を失った同艦が大爆発を巻き起こした。破片を散らして沈んでいく。
と言うか、まさか全弾発射からの全弾命中を成し遂げたアセリスには脱帽だ。過去の各事変でも、彼女の重火器の扱いには目を見張るものがあった。それがコンピューター内の世界であっても、彼女の技量なら何ら問題はない。
ただし、ヲタク気質の力量とするなら、今度は中央大和への攻撃に切り替えたデュリテには到底敵わない。特に知識面であれば、流石のアセリスも絶対に敵わないだろう。
まあでも、各々の個性が光ってこそのものである。アセリスにはアセリスの、デュリテにはデュリテの良さがある。そこだけは、決して忘れてはならない。
そして、左側大和が沈みゆくのを見つめ、再び敬礼をしてしまう。アセリスもデュリテも同様に敬礼をしているようだ。
デュリテ「さて・・・残りは1隻ですが。」
右側大和は既に沈んでおり、左側大和は今正に沈みゆこうとしている。残りは中央大和になるのだが、左右の弊害がなくなった事で自由化している状態と言えた。事実、今まで以上に攻撃的になってきている。
凄いのが、第1主砲は俺を、第2主砲はアセリスを、第3主砲はデュリテを狙い、しかも俺達が用いた単発式の発射を繰り広げだしたのだ。今までは一斉発射だったのだが、こうした単発式になる所を見ると間違いなく学習能力があると思われる。
第2話・10へ続く。
元ネタのワールドシップの様相が目に浮かぶようですが、本家の方は主砲の単発発射などは絶対にできません。できたら相当凄い事になるのですが・・・。あと魚雷群もしかり。それよりも、艦長自身に意識をダイヴさせて艦船を操作する。本当にできたら凄いですね><;
ともあれ、次の話で第2話は終了となります。第3話はまだ未完成なので、何とか間に合わせる形で創生していきませんと><; まだまだ気が抜けません(>∞<)




