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第2話 テスト試合1 テスト試合への調整(通常版)

 デュリシラに進められてプレイしだしたゲーム、VRMMO・海王の艦隊。第2次大戦時などの本物の艦船が具現化されているとあり、マニアには垂涎の逸品となっている。


 実際に同ゲームにダイヴしてみたのだが、その再現度と仕様には驚きの連続だ。流石は新進気鋭の開発陣が創生しただけはある。ここまで再現した事には、心の底から賞賛に値する。


 しかし、その仕様には一部驚愕する内容があったりする。顕著なのは、通常仕様の艦船と、特殊仕様の艦船の差だ。その差は何と3倍である。主砲などの重火器や航行速度を除く、全ての能力が3倍となっている。


 当然ながら、その異常とも言える能力に伴う弊害も存在する。それは通常仕様の艦船より、特殊仕様の艦船の方が遥かに大量の出費を強いられる。戦線に数試合投入するだけで、簡単に大赤字に至るのは言うまでもない。


 この特殊仕様の艦船は、ゲーム開始直後に創生者テイアより頂けるプレゼントだが、直ぐに使える訳ではない。それ相応の努力を経たプレイヤー氏だけが、その恩恵を与れる事になる。


 通常仕様の艦船は入手は可能だ。普通に努力するだけでも、問題なく手に入る。むしろ、特殊仕様の艦船の使い辛さから、通常仕様の艦船の方が使い勝手が非常に良い。


 ともあれ、ここまでリアリティに富んだゲームは他に類を見ない。VRMMOと言う観点からも、プレイ意欲を後押ししてくれている。そんな中の1人に、俺も惹き込まれた訳だ。



 今は港町の桟橋、ここの一番端側を拠点としている。港町からかなりの距離があるため、殆ど誰も利用者がいないのが幸いしていた。


 と言うのも、テイアより頂けたプレゼント艦船が異常過ぎた。あの伝説の戦艦大和である。


 生粋のゲーマーであり、既に海王の艦隊をプレイしているデュリシラことデュリテが言うには、今の所誰も大和を入手したプレイヤー氏はいないらしい。入手率も非常に低く、何と0.001%の確率との事だ。


 デュリテのプレゼント艦船の日向すらも、その引ける確率は5%である。どれだけ低いかが十分肯けてくる。その日向を遥かに超越する超低確率の大和を引いた俺は、超幸運としか言い様がない。


 ただし、それだけに超絶的な出費を強いられるのは言うまでもない。今現在の俺の資産で運用すれば、確実に大赤字は必須だ。動かすに動かせない艦船というのは、一種の開発陣から与えられたトラップと言うしかない。


 ここはデュリテと同様に、俺の方も通常仕様の艦船を入手して行った方が良いだろう。


 幸いにも、全てのプレイヤーが通常艦船の入手は可能との事だ。実際に桟橋には数多くの艦船が駐留している。多岐多様の艦船が停泊する様相は、さながら巨大な“連合艦隊”だ。




 海王の艦隊を開始してから数日後。今は通常の攻略を行う前に、現在の目玉と言えるテスト試合に備えている。相手とするのは3隻の戦艦大和だ。


 同ゲームがリリースされてから、未だにそのトリオ大和を倒したプレイヤー氏達はいないらしい。最高峰の戦闘ロジックを組まれた艦体らしく、三位一体の様相で付け入る隙がないとの事だ。


 実際に俺達も対峙した事はないが、テスト試合の仕様からして問題はないだろう。経費を必要としない試合だからだ。つまり、使えないで困っている特殊大和と特殊日向を用いる事ができる。


 それでも油断は禁物だ。幾ら性能が通常大和であっても、それがトリオであれば何が起こるか分からない。事前に入念な準備を行った方が良いだろう。



「ふむ・・・史実の射程は40kmオーバーか。ゲーム内は20km程度と。」

「日向でもその射程は不可能ですよ。」


 お互いの手持ちの艦船の微調整を行っている。デュリテは数多くの艦船を所有しており、常に微調整を繰り返している。俺の方は、支援艦の旅鳥と大和のステータスの確認である。


 彼女の方は結構な軍資金を所持しているが、俺の方は初期投資により殆ど残っていない。よって、今は旅鳥と大和のステータスの確認ぐらいしかできていない。


 特殊仕様の艦船となれば、その調整や改造費用はベラボウな金額だ。頂けた大和ならば、その費用は間違いなく凄まじい様相になる。当面は既存の仕様で運用するしかない。


 まあ、今はその運用する費用すらないのが実状だが・・・。


「貴方の特殊大和・・・と言いますか、そのステータスを見る限り、恐らく通常大和の3倍の性能だと思います。となれば、下手に前戦に出るよりは、後方にドッカリを据わって遠距離攻撃を行うのが無難かと。」

「それか3倍の超装甲を活かして、最前線で敵側のタゲを取るか、だな。」

「ですねぇ。」


 挙げてみた戦術を伺い、苦笑いを浮かべてくる。デュリテは俺の基本戦術を熟知している。ただそれは警護者としての戦術ではあるが。手法は簡単、味方の最前線へと躍り出て、敵の目を一手に引き受ける役目を担うのだ。


 過去の各事変でも、トリプルマデュースシールドによる超防御を展開している。これを駆使して身内達の防御面を担当し捲くっていた。正にスーパータンクである。


 海王の艦隊では、能力の調整次第では怖ろしいまでの防御力を誇る艦船が完成するらしい。となれば、俺の戦術からして味方へのダメージを一手に引き受けるタンク役を担うのが無難であろう。


 もしこの特殊大和を使う事ができるようになったのなら、さぞかし超絶的な防御力で味方のタンク役として振る舞えるのは言うまでもない。俺としても、それは非常に望む所である。


「とりあえず、この大和をテスト試合で使ってみるか。」

「待ってました♪」


 こちらの一言で超絶的に喜びだすデュリテ。この時をどれだけ待ち望んだかという感じに見える。同時に物凄く緊張しているのも十分感じられた。


 このテスト試合に関しては、満を持した感じで特殊日向を使うようである。今までテスト試合でしか使った事がないようなので、久し振りに運用する事にも喜びを感じているようだ。


 まあそれだけ、出し惜しみをしたら勝てない相手と対峙する事になる。その相手は3隻の通常大和だ。彼女の気質からすれば、間違いなく挑むのは言うまでもない。



 その後、お互いのステータス画面を表示し、先ずはチーム編成をする事にした。今まではソロのままで放置していたが、今回はタッグを組んでテスト試合を行う事になる。


 できればトリオで挑みたい所だが、デュリテほどの実力を持つプレイヤーは存在しない。ここはハンディキャップマッチになるが、2対3の試合を行うしかないだろう。


 幸いなのは、相手が通常仕様の艦船な点だろう。通常大和であれば、特殊仕様の日向と大和であれば問題なく挑めると思われる。


 不安な点は、このデュリテすら相手の様相を把握しきれていない所だ。トリオ大和とは数回しか挑んでいないらしく、しかも全て敗退しているとの事。相手を観察する余裕すらできないと愚痴っている。


 今回は全てにおいて環境が異なるため、恐らく彼女の実力から相手を観察する事は十分可能だろう。俺の役目は、その観察の間に全ての攻撃を引き受ける事だろうな。


    第2話・2へ続く。

 大艦長は第2話へと。漸くバトルシーンをお届けできると思います><; まあ元ネタのワールドシップでは、トリプル大和は普通に出てくるのですがね@@; 相手一覧を見た時のあの絶望的な感じといったらまあ><; ただ、上手く間合いを取れば何とかなるのですがね@@; 対人戦側? 怖くてできません(何@@;


 ともあれ、今回のトリプル大和試合で痛感しましたが、試合の内容の描写がエラい長くなると思うので、今後のストーリーの流れ(特に試合内容)は物凄く長丁場になると思います><; ご了承下さいm(_ _)m まあでも、これこそが本当の小説であり、詳細描写を取り入れた真髄?とも言えますし。


 拙い作品ながらも、ご拝見下されれば幸いですm(_ _)m

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