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第1話 異常枠1 海王の艦隊(通常版、キャラ名版となるキャラクターが登場しないため、通常版のみ)

 通常版のみです。キャラ名版はキャラが不在のため無しですm(_ _)m

 身内にVRMMOを勧められた。その作品は艦船を操る艦長となり、海戦を勝ち抜くという内容らしい。作品名は「海王の艦隊」、某マンガやアニメを彷彿とさせる名前だが、大丈夫かと心配にはなる。しかし、そのクオリティに関しては業界を唸らせる仕様らしい。


 そもそも、生粋の警護者の世界に生きる俺にとっては、この手の娯楽作品に興じる事は希になる。過去はそれなりに嗜んではいたが、警護者の行動が多岐に渡る頃には娯楽どころの話ではなくなっていった。仕舞いには休息を取る事を止め、無尽蔵に動くようになる。


 これに関しては、先の黒いモヤ事変が該当してくる。天の川銀河を覆い尽くす規模のそれが襲来してきたのだ。無論俺だけで戦った訳ではなく、身内総出で対峙している。だが、その渦中で休む事を止めていった。更には、後の異世界惑星での戦いも該当した。


 顕著なのが5大宇宙種族はテクノロジー、睡眠欲無効化効果のそれだ。この効果により睡眠を取る事をしなくて済んだ。食事などは従来通りだが、生命体に必須の休む事がなくなった。無尽蔵に動くようになったのは、この人知を超えたテクノロジーがあったからこそである。


 同効果を切った後は、数週間は昏睡状態に陥り、身内達には大変苦労を掛けてしまった。しかしこの副作用は分かり切った事だったので、各事変の終盤はヤケクソ的に動いていた形になる。人知を超えたテクノロジーにより、俺自身も人知を超えた様相と化していたと言える。


 ともあれ、それらの効果を除いても、俺自身は休息を取る事が希だ。睡眠は取るようにはなったが、それでも半無尽蔵的に動き続けている。そんなこちらを心配してか、偶には娯楽に興じろと促してきた。その娯楽こそが、先に挙げたVRMMOである。



 自己紹介が遅れたが、俺の名はミスターT。セカンドネームは、ザ・レミニッセンスだ。警護者界ではそれなりに通っている名でもある。


 本名はどうしたのかと言われる事があるが、警護者自体は本当の素性を明かす事はない。故にこうしたハンドルネーム的な名前でも十分通用する。むしろ、その方が格好いい場合もあったりする。


 俺の場合は、過去の自分を封じるためにこの名前を用いだした。そして、トレードマークたる覆面と、その上から装着する仮面もしかり。覆面と仮面をダブルで装備する変人でもある。まあそれが警護者界では通用するのだから、何とも言い難いものではあるが・・・。


 ちなみに、俺の様な変人チックな名前を用いる人物は少ない。一種のハッタリにもなるが、通用しない場合は変人や変態まっしぐらになるのは言うまでもない・・・。




 今は喫茶店の最上階、総合サーバーブースにてマニュアルを熟読している。常駐管理者のデュリシラから、同ゲームの開発元が運営する公式サイト経由で、マニュアル群をプリントアウトして貰ったものだ。開発元と挙げたのは、今はまだ正式な企業に至っていないのもあるようだ。


 その様な新興開発元が、画期的なVRMMOを開発した事に、ミリタリーマニアの間では凄まじい騒動となったようだ。とにかくクオリティの高さが凄いらしい。俺自身もミリタリー関連には興味があるため、その再現度には期待している部分はある。


 目の前で色々と作業をするデュリシラは、超が付くほどのミリタリーマニアだ。その彼女が勧めるのだからハズレはないだろう。と言うか、今は彼女ぐらいしかプレイしておらず、俺を巻き込んだのはプレイヤーを増加させようという魂胆らしい。


 そもそも、ミリタリー群は無論、その中で艦船群は人を選ぶ。プロレスに近しいものだ。これらが好きな人物にとっては、その世界観は相当なものとなる。俺の艦船群に関しての興味は先に挙げたが、プロレスに関しても同様に興味が惹かれる所だ。


 それに、今は警護者の戦闘スタイルにプロレス技を織り交ぜている。格闘術に等しいが、相手を殺害する事なく制圧できる点が非常に優れている。今や身内の大多数がプロレス技の愛好家となっていた。



 興味があるものには非常に取っ付き易い。それがVRMMOとなれば更に化けだしてくる。バーチャルリアリティで大戦当時の艦船群を目の当たりにすれば、それはもう卒倒するぐらいの様相だろう。


 “一般人”であれば、その艦船を自ら操作し、海戦を勝ち抜くとなれば・・・ドハマりするのは言うまでもない。“一般人”であれば、だが・・・。


 何故そう言えるのかだが、地球での各事変時にレプリカの戦艦と潜水艦を用いた事がある。戦艦は大和、潜水艦は伊400。両者とも当時の大戦では世界最大の艦船である。これを宇宙種族のテクノロジーを用いて現代に蘇らせたのである。警護者専用のガンシップだ。


 何故に当時の艦船かは言うまでもない、その方が総合的に強いからだ。今時の新鋭艦船群には劣るが、そこは宇宙種族のテクノロジーが完全に相殺してくれている。地球上の既存兵装では傷1つ付ける事すら不可能である。


 更には5大宇宙種族が常用している、バリアとシールドの概念もある。物理攻撃は無論、ファンタジー要素にはなるが魔法的攻撃の全てを無効化する超仕様である。魔法的攻撃は、現代風に挙げるとするなら火災などの属性的攻撃であろうか。


 それに、今時の新鋭艦船群は、レプリカの戦艦大和の主砲の一撃で轟沈するほど紙装甲だ。オールドテクノロジーの様相だが、時と場合によっては古い力の方が新しい力に勝る時も十分ある。実際に量産されたイージス艦群を一撃で屠った様は、大海原の覇者の名に相応しい。



 ともあれ、俺達は各事変にてレプリカ大和とレプリカ伊400に搭乗して戦ってきた。故にバーチャルリアリティで具現化された艦船群が優れていたとしても、レプリカではあるが実際に具現化された2隻には遠く及ばない。


 まあでも、この2隻は今は広島は呉の港にミリタリーモニュメントとして停泊している。今となっては広島県に譲渡しており、警護者界の艦船群ではない。いざとなったら使用できる条約はあるにはあるが、今後はもう使う事はないだろう。


 当時の大戦で実際に運用された戦艦と潜水艦のレプリカ。特にオリジナルの大和の方は、今も鹿児島県の南西の海底に、当時乗船されていた英霊の方々と共に眠っている。


 今現在のレプリカ大和の役目は、当時の大戦を後の世に語り継ぐためのモニュメントだ。烏滸がましいが、ハワイは真珠湾のアリゾナ記念館や、ミズーリ号の記念館に近しい形だ。偽善者とも言われるが、警護者界に身を置く自分としては必要なものだと確信している。


 世上から争いを無くすのが警護者の使命。その使命に便乗してくれたのが2隻のレプリカ艦船である。その2隻が戦争を後の世に語り継ぐ役割を担えるのは、艦船冥利に尽きると言うしかない。


 それに、当時の戦いがあったからこそ、今の俺達はこうして生き続けられている。そこを決して忘れてはならない。故に、警護者の道を続けねばならないと決意している限りだ。


    第1話・2へ続く。

 覆面の探索者の後日談の流れです。VRMMOの世界を中心としていますが、リアル世界の方も取り入れていこうかなと(=∞=)。


 また、「ワールド・ウォーシップス レジェンズ」に大変影響を受けている点を前もって挙げておきますm(_ _)m


 もしかしたら、途中で削除する可能性もあるので、サンプル的にアップさせて頂きます><;

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