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7.再会

どうも、光の中に入った夜陣月です。ちなみに、俺の名前の読み方は普通に「やじんつき」です。有名な作品の主人公に名前が似ているから間違えられやすいが、俺は神ではないし特殊な読み方でもない。


そんな俺は今大きな建物の前にいる。ここは『第零騎士団』の騎士寮らしい。騎士といっても、馬に乗って戦う騎士ではなく国に雇われている兵士のようなものの総称らしく、町の見回りなどをしている。元の世界における警察に近いかもしれない。


騎士はいくつかの騎士団に分けられており、それぞれ特色があるらしいが、やることは大して変わらないと言っていた。


しかし、この第零騎士団だけは普通の騎士団と異なり、メインの任務が異世界人の育成らしい。さらに、この国の秘密兵器的な扱いをされているなんかすごい人たちらしい……が、サーちゃんは協調性がない奴の集まりといっていた。


まあそんなわけで、騎士寮の扉を叩く。白を基調としている神秘的な神殿のようなイメージだ。インターホンみたいなボタンがあったが、魔道具かどうかよくわからないので原始的な方法でいく。


ちなみに魔道具とは魔法が込められた道具、という認識でいいとサーちゃんは言っていた。


ガチャッ


「……よく来たな。中に入れ。」


クールそうな女騎士っぽい人が出てきてそう言ってきたので、中に入ることにする。


騎士寮の中とはいっても、めちゃくちゃでかい豪邸のような感じであり、ラウンジのような場所にたくさんの人が集まっている。


「月っ!!無事だったか!!!!」


「おう。この通りピンピンよ。」


「心配させやがって。ちなみに俺はこの中で一番早く起きたぜぇ!!お前いつ起きたぁ??」


「月君……よかった……。あの時僕たちを守ってくれようとしてくれたこと覚えているよ……。ありがとう……僕なんて、ただぽかんとしちゃって……」


俺がラウンジに入ると、三人の男が寄ってくる。元の世界で一緒に帰っていた三人だ。


サーちゃんは無事であると言っていたけど、自分の目で見るまでは信じ切れていなかった。でも生きていた。生きていたことに対する喜びと感動で涙がこぼれるのをこらえながらわちゃわちゃする。すると、一人がこらえらなかったようで、泣き出した。


「ウッ……」


「おいおい泣くなよ」


そういう俺も涙ぐんでいるだろう。一度は死を覚悟したんだ。そんな感じで泣いているのをお互いでからかいあって生きている感触を確かめる。また泣きそうだ。



                   *



「……そろそろいいか?」


おっと、再会がうれしすぎて周りが見えていなかった。もしかして、かなりの時間がたってしまったんじゃないか?とりあえずいったん抱き合っていた手をほどいて、ラウンジのソファに腰掛けさせてもらう。


声をかけてきたのは先ほどの女騎士である。腰ほどの長さの金髪をハーフアップにしており、武器は持ってはいないが騎士の制服と思われる服の襟にはたくさんの勲章がついている。高潔な雰囲気と相まって、かなり近寄りがたい感じを受ける。どう見ても一般人ではない。


サーちゃんから聞いていた通りであればこの人が……


「先程もしたが、いなかった人もいるためもう一度自己紹介をしておこう。私が第零騎士団団長の『リスタ・フォン・フェルド』だ。リスタ団長とでも呼んでくれ。」


『リスタ・フォン・フェルド』……この国における最強の騎士だとサーちゃんは言っていた。まあ、サーちゃんは「リスタちゃん」なんて呼んでいたが。あいついったい何才だ??


切れ長の目に高身長と、身にまとう雰囲気を抜きにしても鋭い雰囲気を醸し出している。ちなみに座っている俺の真横で立って俺のほうを見ている。


……マジで逃げ出したい。この席だけ空いてたのはそういうわけだったか。あいつら俺が生きていること喜んでたくせに。


ちょっと見つめ合っていたが、ふいに目を離す。まあ、見つめあってたというか、一方的な威嚇のようだった。あぶね~。ちびったら異世界ライフ終わってた~。


そして、リスタ団長は隣にいる大柄な男のほうを向く。


団長の存在感が強すぎて、いることに全然気づかなかった。しかし、この人も一般人とはかけ離れた印象を受ける。この人が副団長か。


「私は第零騎士団副団長『ゲオル』だ!!よろしくな!!異世界人の諸君!!!!」


黒髪を短く切りそろえており、大柄な肉体も相まってザ・体育会系の印象を受ける。しかし、団長とは違い、雰囲気が柔らかく親しみやすそうだ。


身長が高くてちょっと威圧感を受けそうだが、この人はその身にまとう雰囲気が示している通り、国民からの支持……というか人気が絶大らしい。苗字とミドルネームがないのはこの人が平民であることを示している。なんか、貴族の爵位を断ったとかなんとか。


「君たちはこれから私たち『第零騎士団』の庇護下に入る。そこで、この世界の勉強と少しばかり自己防衛のすべを学んでもらう。」


「もちろん強制じゃないから、ほかにやりたいことあったら言ってくれ!!私たちは全力でサポートするぞ!!」


副団長の自己紹介が終わったと同時に団長が話した。もちろん俺は知っていたが、知らないやつにとっては混乱する……と思ったが友達はすでに知っていたようだ。逆に俺の反応をうかがっている。


副団長は強制じゃないと言ってくれたが、サーちゃんが言うには、この副団長はマジでいい人であり、異世界人に対して強制的に戦闘技術を学ばせることに懐疑的らしい。部下にも国民にも優しく、上司にしたいランキングNo.1だとかなんとか。


逆に団長は鬼のように厳しく、上司にしたいランキングワーストらしい。よかった~。男で。せっかくなら優しい人にいろいろ教えてもらいたいもんだからな。


「よし!!団長!!この子たちにも自己紹介してもらおうじゃないか!!」


「そうだな。君たちもお互いに知らないだろう。君から順に自己紹介してもらおうか。」


そうやって手のひらを向けられたのは、俺。まあ、一番近くにいたし仕方ない。


自己紹介ってめちゃくちゃ苦手なんだけどな~~。


「俺の名前は夜陣月。月って呼んで下さい。ヨろしくお願いします。」


やばい、緊張しすぎてよろしくの声が裏返ってしまった。あ~~。


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