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狂愛の神を憎みし物語  作者: ゆいみら


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僕を好きになって(ロイ視点)

僕は、どうしたらいい?

僕は勇気を出して彼女に想いを伝えたのに、彼女は自分を嫌って欲しいと言うんだ。

どうしてだろう?

……わからない。


彼女は多分、まだたくさんの事を僕に話してくれていないんだ。彼女が何を考えているか、わからない。

時折、遠い目をしている。とても悲しい顔をしている。

きっと彼女には闇が留まっていて、それが彼女を苦しめている。僕は救いたいんだ。

でも、彼女が僕を好きなのかも、実はよくわからないんだ。嫌いになってなんて酷いよ。

僕は初めて彼女を見た時に、まるで雷に打たれたように感じたのに。


彼女は美しくて、堂々として、精一杯抗って凛として、カッコ良かった。物知りで器用で、そして大人だった。

僕は彼女を知れば知るほど好きになったし、その表情やちょっとした仕草にゾクゾクが止まらなくて…

彼女が僕にキスした時は、強烈過ぎて…僕はくらくらして、ゾクゾクして、もう彼女のことで頭と胸がいっぱいになってしまった。


僕の恋は苦しくて、強烈で、熱くて…

僕はそれを知って嬉しかったよ。


あの後、ナディアが持っていた靴以外の、買った服と財布を無くした彼女に、またしてもほぼ全財産をはたいて服をいくつかプレゼントしたんだ。その中に、水色のワンピースを一着。

勿論、奴隷の時に着ていた物よりずっと良い生地で、細かな刺繍が施されて、襟元に細いレースの飾りが付いていた。

彼女なら分かると思ったから。

じっとそれを見て、やっぱり彼女は笑ったんだ。


Γありがとう。ロイにもらったから、前の服の記憶が消えたわ。今度は楽しい気持ちで服を着れる。」

そう言って水色のワンピースを着て、短くなった黒髪を風に靡かす彼女は、とてもカッコ良くて綺麗だった。

僕はゾクゾクが酷くて、夢中でその姿を見つめていたよ。


彼女は僕のモノだよ。

他でもない僕のモノ。

例え彼女が嫌って欲しいと願っても、僕はそれを聞き届けない。


ずっと僕のモノでいて…

僕を見て笑って…


ねえ、僕がどれだけ愛したら、彼女は幸せになってくれるかな?


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