奴隷じゃない4
少しずつpvも増えて、ありがたいです。優しい読者様に感謝です。
驚いたロイが、私の顔を覗き込んだ。そして、自分が痛そうに顔を歪めた。
Γルリ…」
ぶたれた頬に手を当てて癒し、涙を流す私の頭を、ロイはそうっと抱えてくれた。顔を寄せて、片方の手で私の背を抱こうとした。
でも触れた途端、パッと手を離した。今頃になって私が裸だと気付いたらしい。
Γ…少し、さ、触るよ。」
再び、おずおずと背に触れ、慰めるように上下に撫でる。
Γ…っ…」
私は、しばらく声を殺して泣いた。彼の手は大きかった。撫でられて安心できた。
Γ…ルリ」
撫でていた手が、どんどんゆっくりとなっていく。それが撫でるのではなく、なぞるように触れるのに変わる。
身動ぎすると、気が付いたように手を止めた。
Γごめん。」
私の肌の感触を愛して、ロイはぽつりと謝った。
**********
どのくらいたっただろう。
顔を反らして目を瞑り、ロイは私に自分の上着を押し付けた。
Γむ、胸…それで隠して」
もうだいぶ見られた気がするが、私が隠すと赤い顔で振り向いた。さっきの男達相手の時の剣幕とは偉い違いだ。
Γ…肩、見てもいい?」
黙って頷くと、ロイは遠慮がちに顔を近づけた。私の奴隷印をちらっと見てから、直ぐに隠すようにそれを手で覆った。
恥ずかしくて、私はあさっての方向を見ていた。
Γ気付かなくて、ごめん。知らなくて…」
ロイが、ゆっくりと肩から手を離すと、焼き印は消えていた。最初から何も無かったように。
Γもう奴隷じゃない。」
言われた拍子に、涙がポロっと零れた。その肩に、彼は微かにキスをした。
Γ僕のモノだ。僕の、大事なモノだよ。」
小さく呟く彼は、そこだけは決して譲らない。私はそれが子供の我が儘のようで呆れると同時に、少し怖かった。情念のような、どこか熱を放つ暗がりに覚えがあったから。
ロイが、いきなり私をヒョイとおぶって歩き出した。
Γロ、ロイ、私歩けるわ!」
Γそんな格好で?ダメ、僕がこうしていたいの。」
軽々と背負う彼が、わざと明るく言う。
Γ恥ずかしかったら顔、隠してて。」
観念してロイのうなじ辺りに顔を引っ付ける。
落ち着く匂いがした。




