表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔術師二人 第一章 Re;start  作者: 弔 四季
Re;start
2/2

Re;start (2)

遅れて、すいませんでした。

 ある大学病院に一人の男が運び込まれた。身長180センチ、体重64キロほどの細身の男だ。体中傷だらけでとても危険な状態だった。


「心拍数を計って」


「速く運び込んで」


 医者や看護師たちの慌ただしい声聞こえていた。


~数時間前~


「道乃お姉ちゃんは2年前に死にました」


 それを聞いた瞬間、目の前が真っ白になった。何も聞こえない、何も見えない、何も臭わない、何も感じない、体中のすべての感覚が無くなった。五感そのものが無くなっていた。立つことがもうできなかった。その瞬間、身体横におもいきっり倒れた。

 最後に恐怖にまみれた少女の声が聞こえた。


 そして、今に戻る。

 生きているのが不思議だったそうだ。腹に大きな穴があき、頭部はかなりの量の打撃をうけておりボロボロになっていた。

 男はベットに寝かせれられ、医師が焦りの表情見せながら治療をしている。何時間もたってやっと、医師が表情を変えた。男の治療が終わったのだ、何とか一命をとりとめたようだ。

 

「一体何があったらこんな事になるんだ」


 医師は、一人呟いた。


 数日後、男の仕事仲間がお見舞いに来た。だが、男の意識はまだ戻っていない。


「伽耶さん、一体何があったんでしょうね」


 男の仕事仲間であるのだろう、長い黒髪の女性、”東海林一”(しょうじ はじめ)言った。ストレートでしなやか髪、身長は普通だが胸が大きく、クビレも目立ちとても大人びている。

 

「何があった、何てこいつ以外分かる奴いね~だろ~」


 男の仕事仲間であるのだろう、男は頭を掻きながら眠そうにその男、”夜行賢二”(やこうけんじ)は言った。髪の色は金に近いような茶髪をしていて、寝癖を直してもいないぼさぼさ頭だ。


「後輩がこんなひどい目にあってるのに心配してないの?」


「一応、心配はしているさ」


「どうだか」


 二人がこんな会話をしている時に、扉を開ける大きな音が部屋に響いた。扉を開けた先には小さい女の子が立っている。そしてすぐにこちらに向かって、男、夜行賢二の腕を掴み振り回す。


「伽耶さんは大丈夫なんですか~~」


 と、慌てて、腕を振り回しながら聞いてくる。

 こちらも、仕事仲間であるのだろう、ポニーテールの白髪の女の子、”真白小坂”は言った。その見た目はとても小さく、大人の女性にはとても見えない。身長は低く、胸は小さい。


「大丈夫だ、大丈夫」


 賢二は腕を振り回されながら言った。


「本当ですか~~」


 小坂は泣き目で腕を振り回すのやめた。


「そろそろ離せ!!!」


 賢二は勢いよく腕を振って、小坂を突き放した。

 小坂が賢二に尋ねてくる。


「そう言えば、部長と千歳さんと瑠美さんはどうしたんですか?」


「部長と千歳は外せない用事があるらしい、瑠美は風邪」


「風邪っ!!!!!」


 今日来ていない、瑠美が来ないに小坂が驚く。少し間が開き、みんな一度ベットの方を向き、表情を変える。


「伽耶さんあこんなになるなんて一体何があったんでしょうね、よほどの事がないと、伽耶さんはこんな事になりませんよ」


「まぁ~それは起きて本人に聞くしかないだろ」


 小坂が真剣に聞いてくるのに対して、賢二がアクビをしていい加減に答える。


「真剣に聞いてるですよ」


「こっちだって真剣に答えてる」


「まあまあ、とりあえず今日は遅いから帰ろ」


 二人の会話に一が割って入る。

  

「そうだな、今日は帰るか」


「そうですね」


「んじゃあ、また明日ね」

 

 みんな病室をぞろぞろでていく。 病室には藤原伽耶、一人だけが残された。

 

疲れました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ