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KILL BLOOD  作者: ユート・ロビンソン
依頼No.42 天使
2/35

斑鳩・B・楓その1

001


バババババババババババババババババ

轟音と共に、

一台のヘリが煙を上げるビルの上空にやってきた。


かえでさん!!現場が見えてきましたよ」

「オッケー。もっとビルの近くに寄せて」

「了解しました」

僕はヘリをビルの近くに寄せる。


「この距離でいいよ。私もう跳ぶから」

「楓さん。ヘリポートに着けますから、ちょっと待っていて下さい」

「うるさい。うるさーい。「Eランク」は黙っていて」

「・・・・・・」

ギギギギギギギギギギ、ガララララ

ヘリのドアが無理やり開かれる。ロック掛けてたのに・・・・・・

相変わらずなんちゅうパワーだよ。

この人は本当に無茶苦茶だよ何もかも。


斑鳩いかるがBブラッド・楓。行っきまーす♡」


某ロボットアニメの主人公が如く己の名を名乗り、

楓さんはヘリからおもいっきりジャンプした。


「ここ上空650mですよ!!!」


僕の制止など無視して、楓さんは目的地のビル、

「エンターストレイトビル」の窓ガラスを突き破った。

パラシュートなんてつけている訳もなく。

「・・・・・・はぁ、本当に破天荒なんだから」

僕はため息を吐きつつ。ビルの屋上にヘリを慎重に着陸させる。



「うわー。これはひどいね~。バーラバラ」

ビルの内部は見渡す限りの人間達の死体。

ところどころパーツがなくなっていて、

ダークソウルズの残虐性は相変わらずだな~と私は思った。

「さ~て。ターゲットはどこかな~?」

私は口笛を吹きながら死体の山の中のビルの内部を捜索していた。

どこを見ても死体。死体。死体。

生存者なんているのかしら。


「た、助けて・・・・・・」

血まみれになった女性が机の影から出て来た。

「生存者。いたんだ!」

私は女性に駆け寄る。

「・・・・・・まぁ遅かったよね」

女性の後頭部から後ろは無くなっていた。

女性はすぐに意識を失い床に倒れ、息を引き取った。


「グルルルルル」

フロアの奥からけだものの匂いがした。

三体の怪物がにじり寄って来ていた。

ダークソウルズ。

別名「悪の因子」「邪悪の根源」

彼らは人間達が生み出した。不の遺産。

邪悪な人間達がいる限り、奴らは減らないと思う。

無理な話だと思うけど、この時代なら・・・・・・

銀色の体色に、様々な色のワイヤーが無機質に何重にも巻かれ、

その手には刃物が握られていた。

邪悪な人間の心が生み出した化け物達。

上等じゃないの。


「私とりあうつもり?あったま悪いよね」

私はスカートに差してある、

日本刀、妖刀・怨月おんげつを鞘から抜いた。


「さぁ。『処刑』の時間だよ☆」


処刑の前に唐突ですが私の自己紹介です☆

きゃわゆい私の容姿を知らなきゃ損だぞ♡


斑鳩・B・楓、十七歳。職業 女子高生・処刑人 

身長百五十八センチ 体重四十八キロ

スリーサイズ バスト八十六 ウェスト五十六 ヒップ八十五

バストサイズ Eカップ

左利き。視力左右共に四・〇

処刑道具キラー・ウェポン日本刀、妖刀・怨月

キラーネーム KILLBLOOD

国籍、日本 四月二十日生まれ おうし座

私立桜丘女学園在籍 高校二年生 出席番号二番

容姿、背中まで届く黒いロングヘアー。左目にピンクのハートの眼帯を愛用。

左目の眼帯については訳があるので今度話すね☆

美少女「自他共に認める」

処刑スタイル、黒いセーラー服。リボンは赤。下着の色も今日は赤♡キャ♡

セーラー服のスカートに特注の刀差しを改造して装着。

あと好きなものは・・・・・・


そんな私の紹介をしている間に

一体のダークソウルズが刃物を振りかざして跳びかかってきた。

待っててくれるわけないよね。

好きな物くらい言わせなさいよ。もう言う機会なんてないかもしれないのに

私の頭部を狙った斬撃。

私はそんなスローモーションな斬撃などスルリと横にかわして、

胴体を真っ二つに一閃した。

「グルル?」

そんなしょーもない断末魔を最後にダークソウルズは胴体を両断される。

自分が斬られたことも理解している様子は無い。

あったま悪いからね。私よりも断然。

「グルルァァ!!」

二体目も走ってきて私のところに刃物を振り下ろす。

「だから遅いって」

ガギィン!!!

私はやいばで刃物を下へ受け流し、頭から一刀両断にした。

パカーン。桃太郎の桃みたいに真っ二つ。

血が飛び散った。気持ちいい。

最後の三体目は様子を伺っていたようだが、

奴らに恐怖心、いや心なんてないよね。だって笑っているし(笑)

「ゴアァァァ!!!」

私に無謀にも挑んできた。

「あ~ムカつく!!」

刃物を躱す、受け流すわけでもなく。

こいつより早く、私は斜めにダークソウルズをぶった斬った。


「これにて。終劇しゅうげき♡」


刃を前でBの字に回転させ(難しいよ)、怨月を鞘にしまった。

三体のダークソウルズは『核』を破壊されたことで塵となった。


バン!!!

と私の背後の扉が蹴り破られた。

また、ダークソウルズ?刀しまったばっかだってのに。

本当に面倒くさい奴らね~


須藤正一すどうしょういち。参上!!」

拳銃を構え、私のグズな相棒が一足遅く登場した。


「遅いわよ。グズ!!」

「楓さんが早すぎるんです!!ヘリからダイブして、

窓ガラスを突き破るなんて流石に追いつけませんよ」

チン

私は抜きかけた怨月を鞘にしまう。


「うぉえー!!!!!!!!!!!!」

正一がいきなり大量の吐瀉物としゃぶつを吐いた。

「いい加減見慣れなさいよ。これ位」

「・・・・・・はぁはぁ、ですけどこれは悲惨すぎますよ」

フロア一帯は人間の死体だらけ。それもバラバラの。

ただの「人間」である、正一の気持ちもわかるけれど

「あんたも一応「処刑人」なんだから、「これ位」見慣れさないよ」

「・・・・・・失礼しました。」

正一はジャケットのポケットから、ハンカチを取り出し口を拭く。


「んで?ターゲットの居場所は?」

「はい、今出現させます」

正一はジャケットのポケットから自作の携帯タブレット

「QA」を取り出し操作する。

タブレットから映像が飛びだして来た。

便利な道具ね。

これを自作できるんだから私の相棒は戦闘以外は優れているのよ。

秘密だけどね。

「現在地は三十八階です。ターゲットはビルの中心部。

二十五階のバイキングレストランの辺りにいる様子です」

3D映像のビルの内部のレストラン部分が赤く点滅していた。


「ターゲットの名前なんだっけ?」

正一がまたタブレットを操作する。画像が出現する。


「通称『天使』背中から白い羽を生やした男ですね」

「そうそう。『天使』『天使』だったね」

「まぁ生存者からの目撃情報ですから、名前は通称ですけど、

写真はうまく撮れてますね。」

男の顔がアップされる。

黒髪の中年。目の周りにはワイヤーが張り巡らされていた。

「『ダークソウル化』が進んでいるね」

「そうですね。この変化は異常ですね」

正一はタブレットをポケットにしまった。


「んじゃそろそろ行くわよ。どうせビルの内部は、

ダークソウルズだらけだろうけど、まぁ全部ぶち殺していくよ」

「了解です。エレベーターまで一気に行きましょう」


女子高生・Sランク処刑人   斑鳩・B・楓 十七歳

Eランク「最低ランク」処刑人 須藤正一   二十三歳


このコンビの結成は丁度一ヶ月前に遡るのだ。

つ・づ・く♡


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