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KILL BLOOD  作者: ユート・ロビンソン
依頼No.42 天使
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プロローグ 眠らない街

KILL BLOOD 


000


2080年。人間達は独自の進化を遂げた。

車やバイクは空を飛び、法律も全てが変わった。

そして「魔法」と呼ばれる超化学によって、世界は変化した。

人間達には明らかに早すぎる進化。

人間達が進化したのはいつ頃のことであっただろうか。


2015年 『聖戦』と呼ばれる戦争が終結する。

2020年 「ダークソウル」と後に呼ばれる未知のエネルギーが発見される。

2030年 「ダークソウル」を利用した「魔法」という超技術が開発される。

2040年 「ダークソウル」が地球全体を覆い全生物の30%がその影響により死滅。

2050年 『月』や他の惑星への移住計画が始動。

2060年 「ダークソウル」に対抗する技術が開発。

2070年 凶悪犯罪者の大量増加に拍車がかかる。

2080年 全世界に凶悪犯罪者への「処刑制度」が発足される。


全て人間達が引き起こした事象だ。



眠らない街「NEO東京」この街は昼夜問わず光輝くネオンに包まれている。

この街だけではない、この地球ほしには朝、昼の概念がなくなった。

なぜならば、空は暗黒の雲に覆われ、太陽の光を遮る。

人工の光がなければこの地球は常に闇に包まれることになる。


・・・・・・美しい。

この光輝く世界は・・・・・・

・・・・・・だが醜い。

人間達の心は汚れていく。

欲望にまみれた人間達よ。思い知れ。

これは革命だ。

進化しない人間達よ。私の新たなる時代の幕開けの前に沈むがいい。


ドゴーン!!!!!!!!!!!!!!


爆音を立てて繁華街の中心のビル「エンターストレイトビル」が爆発した。

爆炎の中から逃げ行く人達。

スカイ・レスキュー、スカイ・ポリス達も現場に到着する。


ドゴーン!!!!!!!!!!!!!!


さらに爆発が起こる。

次に爆炎の中から出て来たのは、人間ではなかった。

「ダークソウルズ」

人間達が生み出した。悪の因子。人外の怪物達。

常に笑顔を絶やさず、銀色の体色に全身に赤・黄・青のワイヤーが巻かれ、

手には刃物や銃が握られている。

その怪物達が凶器を振り回し、次々と逃げ惑う人間達を殺害していく。

それも容赦なく、えげつなく、無残に、

まさに地獄絵図だ。


「フハハハハハハハハハハハ」

私は声を上げて笑った。

無力な人間達が死を迎えるこの絵。

美しいな。

私は背中の両方の翼を広げ、さらに人間達を燃やし尽くした。

第001話は4月17日午前0:00から開始されます。

週間ペースでゆっくりと書いていこうと思います。

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