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薄暗い部屋の空気は、夜の名残をまだ手放さずにいた。

メイは右手の白い封筒を、まるで何かの答えを探すようにじっと見つめていた。


封筒の紙は薄く、光を吸い込んで沈んでいる。

触れれば折れてしまいそうなほど頼りないのに、そこに込められた意味だけは、やけに重かった。


メイは小さく息を吸い、囁くように言った。


「Sulpayki」


その言葉に合わせるように、静かに頭を下げる。

封筒を指先から離すと、白い影がふわりと落ち、ゴミ箱の底で音を立てた。


バタン。


蓋が閉じる乾いた音が、広い部屋の静けさを切り裂き、すぐにまた沈んでいった。

メイはしばらく動かず、ただその余韻だけを胸の奥で転がしていた。

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