第七話~支払い義務【前編】
機密情報処理班・第三分隊所属員紹介
アウトドア派~アルマ・シリウス
インドア派~クレメンス・ボンド
アウトドア派~ロジェ・タリス
インドア派~ノウマン・アント
インドア派~クロード・エイス
アウトドア派~アガト・リン
アウトドア派~イリス・フェイト
アウトドア派~カロリーナ・ジェニー
「め、珍しいですね?室長が、ここへ来るなんて...」
支離滅裂な言動で、明らかな同様を見せる、リン。
「インスタントコーヒーの補充に来ました…が、お邪魔でしたか?」
怪しい言動に、通常業務に徹した態度で詰め寄る、ボンド。
無言で顔を見合わせ、どちらが答えるか、目配せを送り合う、リンとイリス。
「クロードの件を、調べ直していたところです」
「ちょっと!アルマさん」
ボンドとアルマは、無言で視線を合わせ、腹の内を探り合う。
「はぁ~。勝手に動いて怒られるのは、俺なんだけどな~」
「伝えていなかったが、クロードの事件は、本隊の方針で、打ち切りになった」
「これ以上、余計な詮索は、しないこと(責任者の能力が、問われるから)いいな?」
三人に、背中を向け、指差しで、念押ししながら、部屋を出て行く。
「いいんですか。室長に知られても?」
情報漏洩があったのに、本隊は、捜査をしていない?
クロード事件の裏で、何かが起きていた…
本隊で起きた事件が、第三班を活動停止にした、本当の理由
このまま、本隊の指示に従うよりも、
事件の全容を調べ上げ、弱みを握るほうが良い
室長の視線も、”見つからない様に調べろ”と、捉えられる?
「室長は…問題ない」
「僕達の行動を、逐一、把握している人物ですよ?」
「室長が、情報を漏洩していた場合、これだけの証拠は、残っていなかっただろう」
「確かに…室長が裏切り者なら、もっと上手くやりますもんね」
机と本の間から、メモ用紙を取り出し、アルマに見せる。
「その室長に、深入りするなと、くぎを刺されましたけど…これ、どうします?」
「…私が、確認して来よう」
アルマは、リンが隠し持っていた通報者情報を元に、
用紙に記載されていた住所へと来ていた。
「住所は、ここで間違いないが…」
地図に案内され辿り着いたアルマの目の前に、壊れかけの廃墟が現れる。
何処からどう見ても、住宅には見えない
抹殺まえた情報屋の名簿の一つに、廃墟の写真があった
これは、情報屋の売った、廃墟。
しかし、他の資料は、全て、本隊に回収されてしまっている
情報屋と関係している時点で、調べる価値がある事は、確かだが・・・
「情報を、追うか?捨てるか?」
一時の迷いを捨て、廃墟に乗り込む、アルマ。
「・・・驚いた。ここにあったとは」
古びた床板に、滴れ落ちる血雫から、視線を上げる。
年季の入った大梁に、全身が血に染まったクロードが、打ち付けられていた。




