第六話~侵された計略【後編】
機密情報処理班・第三分隊所属員紹介
おにぎりの具は?
つな~アルマ・シリウス
こんぶ~クレメンス・ボンド
うめ~ロジェ・タリス
おかか~ノウマン・アント
つな~クロード・エイス
さけ~アガト・リン
さけ~イリス・フェイト
たらこ~カロリーナ・ジェニー
現場の家に戻って来た、アルマとイリス。
「ここです」
荷物で塞がれた扉を、押し開けたイリスが、裏口から家に入る。
「妻と子は、ここから逃げた。裏口にも、見張りを立てていたはずだが?」
人員に限りがある情報処理班は、一般の捜査員に、公国人とは伝えぜ、協力してもらっている。
「それが、”誰も出て来てない”って、言うんですよ」
「その捜査員の証言に、信憑性は?」
イリスが押し退けた荷物を、綺麗に積み直す、アルマ。
「古株なんで、大丈夫だと思うんですけど…」
「クロード先輩の件があるので、断言は・・・何しているんですか?」
荷物が並ぶ床の間に、拭われた埃の後を見つけたアルマは、自ら積んだ荷物を、再び崩し始めた。
「なるほど。隠し扉だ」
「隠し扉?良く見つけましたね、アルマ先輩」
隠し扉を開け、細くて暗い、奥へと続くであろう道を覗き込む。
「おそらく、この扉を隠すため、わざと、部屋を荒らしていたのだろう」
クロードが争った場所は、玄関の付近。
だが、部屋の隅々まで、荒らされた形跡が残っていた。
クロード達が、逃げた妻と子を、探し回った可能性もあったが…
家から逃げ出したほうが、クロードにとっては、都合が良かったはずだ。
改めて見ると、隠し扉のある部屋は、大通りから離れている。
リビングの家具も、この部屋を隠す様に、配置してある。
まるで、外から見張られることを、想定していたような作り…
「ここを進むんですか?私、嫌ですよ」
「今更、この先に進んでも、無意味だろう」
隠し扉を閉め、イリスを置いて、部屋を出る、アルマ。
「もう、ここで得られる情報は無さそうだ。私は、先に帰る」
「いや、私一人だけ入るなんて、絶対に嫌ですよ?嫌ですからね!」
部屋の扉を押すが、外から力が加えられ、開かない。
「あの~車の鍵、私が持ってますからね…」
車で署に戻ったアルマとイリスは、通常業務である書類仕事をこなす、リンに会っていた。
「死体は、本当に、一般人だったの!」
無視するリンに、詰め寄る、イリス。
「何度も、何度も…僕は、知らないの。調べたのは、室長だから!」
「ではなぜ、一般人である夫は、君たちを襲った?」
「それを、今、調べていたところです」
疑いの目を向けるアルマに、夫の住民情報を渡す。
「なるほど。死体は、あの家の夫では無かったという訳か」
一通り、目を通した資料を、イリスに渡す。
「本当だ~いつの間に、入れ替わって…」
「おそらく、私達が、見張りを始める前からだろう」
「それは、僕達の捜査情報を知らないと、不可能では?」
「この事件自体、私達を狙った、罠だったのかもしれない」
「な~に、してるんですか、皆さん?」
コーヒーを片手に持ったボンドに、後ろから声を掛けられた。




