第五話~侵された計略【前編】
機密情報処理班・第三分隊所属員紹介
目玉焼きには?
塩・胡椒~アルマ・シリウス
ソース~クレメンス・ボンド
醬油~ロジェ・タリス
塩~ノウマン・アント
塩・胡椒~クロード・エイス
醬油~アガト・リン
塩・胡椒~イリス・フェイト
マヨ~カロリーナ・ジェニー
地下の会議室に集まった、第三分隊一同。
「全員、揃ったかな?」
「まだ、クロード先輩が…」
突然の呼び出しに、状況が飲み込めていないジェニーが、手を上げる。
「そのクロードについて、皆に、伝えねばならないことがある」
神妙な面持ちで、話を始める、ボンド。
「クロード・エイスが、国を裏切り、逃亡した」
「まさか、何かの間違いでは?」
冗談だと笑う様に、首を横に振る、ノウマン。
「クロードは、一般人を公国人だと装い、殺害した」
「さらに、現在、連絡を絶ち、自らの行方を眩ましている」
「よって、クロード・エイスを、裏切り者と認定した」
「そんな…」
「公国の情報屋に、捜査情報を漏らしていたことも、二人が証明している」
「これだけ証拠が出て来ては、無実とは言えないだろう」
一瞬、悲しみの表情を見せたボンドは、表情を戻し、話を続ける。
「それから、本日より、第三班は、無期限の活動停止となった」
「それは、裏切り者が出た第三班を、解散するという認識ことでは?」
「・・・飛躍し過ぎだ、アルマ」
「活動停止は、クロードと我々の関係を、上が調査する間だけだろうから…」
「まぁ~長めの休暇だと思って、全員、気楽に住ごそう!」
気の抜けたボンドが、手を叩き合わせ、話を終わらせる。
ゆっくりと会議室を出て行く、一同。
「アルマ先輩。本当に、あいつは裏切り者なんですかね?」
二人きりになった所で、イリスに声を掛けられる。
「私も、クロード・エイスが組織を裏切ったとは、思えない」
確かに、状況証拠だけ見れば、黒だ。
しかし、クロードの公国人嫌いは、演技では無かった。
問題は、現場に居たクロードの言葉が、どこまで本当だったのかだ。
「イリス。家を訪ねたクロード達が、いきなり襲われたことは、本当か?」
「はい。見張りが、バレていたんですかね?」
室長は、あの家に居た夫を、一般人と言った。
では、なぜ、クロード達を襲ったのか…
「第三班には、別の裏切り者が存在する?」
「別の裏切り者?ですか」
首を傾げ、裏切り者が誰かを考える。
「あの~、少し気になることが…」




