第三話~命を奪う【前編】
機密情報処理班・第三分隊所属員紹介
猫派~アルマ・シリウス
犬派~クレメンス・ボンド
犬派~ロジェ・タリス
猫派~ノウマン・アント
犬派~クロード・エイス
猫派~アガト・リン
猫派~イリス・フェイト
犬派~カロリーナ・ジェニー
「くそ...」
少し不機嫌な表情に戻り、通信を切った。
「情報を何処へ渡した?」
通信機を投げ棄てたクロードに、後ろから銃を衝き付ける。
「さあ。何のことだ?」
両手を軽く上げ、アルマにとぼけて見せた。
「何処だ.」
引き金に指を掛ける。
「おい。冗談だろ...」
掌をしっかりと開き、掲げた腕に力を入れた。
息を止めたクロードが、アルマを睨み、一触即発の空気が漂う。
「言え.」
徐々に、徐々に、指が引き金を引く。
大きくため息を吐き、腕を下ろす。
「・・・16番地の煙草屋だ。俺は、そこで煙草を買う」
「そうか…君は、署に戻り、待機するといい」
噓だな。
責任を押し付けたいのならば、本当の情報は、吐かない。
銃のセーフティを、解除していない事にも、気づいていない。
まだ何か、隠しているのだろう…
銃を下ろし、セーフティを解除する。
「イリスは、どこへ?」
「先に、煙草屋へ向かったぜ」
不吉な笑みで、投げ捨てた通信機を使う様、目線で促す。
「・・・」
クロードが視界から消えない様、警戒しながら、通信機を拾い上げた。
「イリス。生きているか?」
「…不覚にも、無事ですね。申し訳ありません」
煙草屋を見張るイリスが、通信機越しに、頭を下げる。
なぜ、イリスを止めていない?
情報の流出先は、本当に煙草屋なにか…
「僕も合流する。それまで、目を離さないように...」
「はい。今度こそ、逃がしません」
「何を隠している?」
通信を切り、クロードに銃を向ける。
「ははは、止せよ。全部話した今、俺に質問する権利は、無いだろ?」
懐から銃を抜き、アルマに向けた。
これ以上は、聞けそうに無いな。
手柄一つで、ここまで無駄な事をするとは...
「良いだろう。話は、終わりだ」
銃を下したアルマは、扉を開き、クロードに退室を促す。
「どうも…」
銃を持った腕を上げ、不敵な笑みで返答する。
家を出たクロードは、昼終わりの街並みへと、消えて行った。
「・・・理解できない」




