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敏腕経営者


「……()()()()()()()って……?」

 俄かに伝えられた真実を受け入れられないように葛城が聞き直した。

()()()()()()()()()()()()()

 本田が答える前に、憚る様子もなく仮矢咲が言葉を被せた。

 葛城が吃驚を隠し切れず両目を大きく見開く。

「そうなのか……?」

 再確認するように問い詰めると、本田は躊躇いながら頷いた。

「何と言うか、……代表は、……その……すごく仕事がバリバリできる人で、周りを動かす影響力が凄いんです。その反面、()()()()()()もあって周りとの軋轢も辞さない人で」

()()()()()()()()()()()()()()

 また仮矢咲が言葉を挟むと、葛城の表情がさらに険しくなった。

 本田は否定せずに話を続ける。

「その……()()()()()()()()()()()()()、周りに憚ることなく()()()()()()とか日常茶飯事でした」

 葛城が歯ぎしりをしながら訊き返す。

「まさか、祐未子は……その()()()()()()()()だったとでも?」

 気を遣うように本田は思わず目を伏せる。

(はた)から見ても……ただの上司と部下の関係だけには、とても見えませんでした……」

 すると、本田の表情を観察するようにじっと見つめていた仮矢咲が探りを入れるように問いかけた。

「CEOの名を出したのは、()()()()()()()()()()()()()

 ドキッとしたような表情で本田は思わず顏を上げる。その反応を見て、意を得たように彼は言い添えた。

「無理強いはしません。ただお父様には真実を知る権利があります」

 本田の上げた視線が葛城と不意に交差すると、彼女は何故かいたたまれないような顔つきでそわそわし始めた。

 しばらく逡巡すると、彼女は漸くその重い口を開いた。

「……祐未子さんが亡くなる二ヶ月前でした。給湯室で彼女、突然ふらついて倒れかけたんです。慌てて私が体を支えたので大事には至らなかったんですが……」

 途中で言葉を止めた本田に対し、仮矢咲は再度促すように声を掛けた。

「つまり……?」

 自身の気持ちを必死に落ち着かせるように唾を呑み込むと、彼女は振り絞るように言った。

「……彼女、()()()()()()()()()()()



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