第八章 ジ アース (1)
西暦2145年 終戦から5年後、
焼け野原と化した京都市を、
新京都シティとして復興させるために 集まった彼らを当時
【セブンビルダーズ】と呼んだ。
京都真言宗協会で理事長を務めていた
「円明寺 宗叡」、
自衛隊サイバーディフェンスコマンド司令長官を務めた
「九条 時貞」
国境なき医師団チーフオペレーター
総合外科医「伊勢ダーシィ円花」
元、東京都知事、元衆議院議員、国際弁護士会 会長
「北大路 廬山」
関西トラストキャピタルグループCEO
「近衛ウィリアムバートンJr」
四葉TKJ銀行グループ頭取、経済学者
「利根川マルクスオーマン」
量子計算機科学者、宇宙物理学者、
デベロップメント都市設計士
「最残佞人」
ペタルズグループの初期創業者はその異色の7名からなる。
時を同じくして、旧EU連合の物理学者
「アルベルト・フォボス」によって、月の鉱石から
放射能濃度を著しく減衰させる鉱石が発見された。
その年の内にユニタリカ国防軍の化学チームにより、
化学的にその成分を抽出調合し、
航空機で運搬可能な放射能減衰装置の初期モデルと
人体に影響の低い航空機による散布薬品を完成させた。
さらに5年後 西暦2150年(倭の国 最後の年)
その旧京都市の地下に、セブンビルダーによる
ペタルズ総合研究所ができた。
放射能除去装置を開発し汚染物質の完全除去に成功した。
さらに30年をかけて、旧京都を地下に移して
都市を補う独自のエネルギー発電から、交通機関など
様々なイノベーションを実施した。
◇◇◇
十三壱重グループ・・・・
海外ではサーティーンペタルズなどと呼ばれている。
数百年前から存在する、
ジパング州内の財閥系企業グループとは異なり、
ペタルズ系列企業の創業は全て70年前後と浅い。
2221年 現在の(旧:倭の国)は、
戦争での経済破綻から、
2150年ユニタリカの55番目の州となり、
ジパング州と名付けられた。
その後、ユニタリカ特別独立行政区となり、
独立採算性がとられた。
都道府県制度は廃止され、さらに6つの州に分かれ
自治が施行されている。
◇◇◇
ジパング内、二番目の経済圏である関西州の
大阪都の西部エリアを関西湾岸シティーと言った。
大阪湾を、新しく埋め立てて出来た新咲洲地区は、
約2000ヘクタールを誇り、
通称「プリズンアイランド」と呼ばれていた。
完成当初は「プリズムアイランド」と呼ばれ、
太陽光を屈折させて、七色に反射させるプリズムビルが存在し、
マスコミにも大きく取り上げられた。
旧咲洲から片側6車線の橋が架かっているのだが、
手前に大きな関所があって、企業関係者以外、
勝手に渡れないので、いつからか皮肉を込め
プリズン島と呼ばれるようになったのである。
有難うございました。
続きが読みたい。いい感じ。興味ある。仕方ないな。
関心を持って下さった皆様。
【★★★★★】をお願い致します。
とても励みになります。
ブックマークも出来る方は、
どうぞ宜しくお願い致します。(りん)