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第四十六章  ---BEAST---  (1)

太陽系の存在する銀河系内において、ここ

ジ・アースを除いて、ここ以上に発達した

文明を有する星系、又は惑星は4ヶ所で存在した。


残念なことに、それらの星系は太陽系ジ・アース

の位置からは、銀河中心に存在するブラックホール

いて座Aスターを挟んで反対側に位置する為、

発見には至っていない。


文明のスケール(エネルギーの使用規模)を

三段階に分類したカルダシェフ・スケールで

判断すれば、上記4ヶ所の内、3ヶ所は、タイプ1

文明、残る1ヶ所は、タイプ2文明に分類された。


そしてジ・アースはタイプ1にようやく届く、

文明レベルと言えた。


※カルダシェフ・スケール

 ―タイプ1―

 母星(ぼせい)のある恒星(こうせい)から降り注ぐすべてのエネルギーを

 利用できるものとして定義されている。

 例えば核融合(かくゆうごう)エネルギーや化石燃料を含め、

 自然エネルギー変換技術により1光年以内の

 惑星や衛星の調査などが可能なレベル。


 ―タイプ2―

 母星のある恒星の全てのエネルギーを利用する事が

 できる文明。例えば、ダイソン球を構築できる

 科学技術を有し、恒星エネルギーの変換技術に

 より、宇宙船は数百光年の跳躍(ちょうやく)を可能にする

 レベル。

 

 ―タイプ3―

 属する銀河の全てのエネルギーをコントロール

 できる文明。例えば小さな宇宙船であっても

 ブラックホールエネルギーを使い、数百万光年

 の跳躍(ちょうやく)を可能とする技術を持つレベル。


ビーストと呼ばれる魔獣型生命体の内、

戦士系は主に、ライオンや狼の様な顔を

しており、二足歩行をしている。


体長は5m前後の個体が多く、身体(からだ)は毛色は

違えど剛毛に覆われ、四足の獣とは違い、

手は親指になる部分に2本、残り5本ある。


両手に7本づつの指が存在する。(てのひら)の付け根

の部分には、肉球の名残(なごり)のような硬い膨らみ

が存在した。


指先からはオリハルコンに匹敵する硬く

鋭い爪を意識で伸び縮みさせる事ができた。


後ろに回ると、尻の上部辺りから、太い

尻尾が()えている。個体によって太さや

長さはまちまちであった。


当然それぞれの個体がツナギの様な制服を

着用しており、階級に応じて色や勲章めいた

物の数が変わった。


今から約2000年前、すでにビーストは50機

の母艦団で銀河系に到着しており、エリアを

分けて文明の発達した星を探した。


一機の船の大きさは卵を少し長くした形を

しており、横の長い方が約5000m位、

高さが一番高くなったところで2500m位

の大きさがあった。


出っ張りなどなく、綺麗な長い卵の形だ。


推進力(すいしんりょく)は基本、恒星エネルギー変換システム

を利用し、長距離ジャンプには重力エネルギー

を利用する。


乗船する戦闘員の数は約300体の魔獣。


挿絵(By みてみん)


50機の戦闘母艦には、計15000体の

魔獣部隊が乗船していた。


各母艦は三機一隊で編成され、それぞれが

約2000光年の幅で銀河中心に向けて調査

を行った。


タイプ1以上の星が見つけられると直ぐに、

有無を言わさず征服、侵略に取りかかる。


その星での高等生物を捕まえて生物学的な

調査を(くま)なく行い、弱点を見つけ出すと、

基本 寿命を設けた生物ナノ兵器を大都市

で使い、抹殺していった。


その後、技術やその星の資源を回収して、

反抗する残った勢力は一部、捕虜にした。


その星の技術は、兵器などに転用され、

次に征服する惑星の為にも使われた。


ビーストの寿命は、ジ・アースの年齢で個体差

はあるものの、通常約500年。


ビーストには、コールドスリープの高度な

技術も、機械化技術もある為、船内では

おおよそ2000歳を越えて生きる個体が

複数、存在する。


銀河系に来て約2000年間で、ビーストは

3ヶ所の星系における、タイプ1文明の

星を侵略、占領した。


そして20年ほど前、ダイソン球の発見から

タイプ2に属する文明をもつであろう、

星系をを発見していた。


青白い光を放つ他の母船とは少し形も違い

葉巻型の長細い船は【ルナ・リーブ】と

呼ばれる全長10キロメートルを超える、

旗艦だった。


挿絵(By みてみん)


通常乗組員は400体、内旗艦長、副旗艦長

を守る近衛兵100体、彼らは獣人ではなく、

恐竜に近い硬い鱗を外皮にもつ竜人だった。


挿絵(By みてみん)


またこの旗艦には、各部隊で犯罪などを

犯した懲役兵も20体ほど監禁されている。


ルナ・リーブの白銀色のコックピットには、

20体程の魔獣が、空間に浮かぶ操作パネル

を打ち込み、360度の視界を確保する為、

床以外は周りの宇宙空間を映し出している。


各パネルを操作する魔獣の前にはディス

プレイが並び、そこには一番近くの、

155区画25番7号という呼び名の赤い恒星

が映し出されている。


映像に合わせ、各種成分蘇生のデータが

表示され、隣のディスプレイには、その

恒星のハビタブルゾーンに浮かぶ占領済の

惑星が映し出されていた。


宇宙空間を映し出す360度モニターの

前部分に太陽の2倍の大きさの恒星を、

巨大な球殻状の機械の帯が縦横斜めに入り、

大きく取り囲んでいる恒星が映し出された。


白いライオンの鬣をもった艦長ライオネル

はコックピットの後方、少し高い位置に

居り、立ち上がった。


挿絵(By みてみん)

(ライオネル旗艦長 制服時)


「このダイソン球を持つ恒星系まで、

 約1万光年、今回の事件が無ければ

 一番槍に駆け付けたいと思っていた。」


次に前方の映像が切り替わり、3機の

母船と母船から射出された500を超える

AIの無人戦闘機。


戦っている相手は形容するとすれば、

黒い鱗の龍で2000m級の長さがある。


挿絵(By みてみん)


3体、確認できるも何処から湧いて出た

のかも不明、3時間ほどの戦闘で母艦も

含め全滅。


戦闘エリアまでここから約2500光年。


映像を残す小型高速艦の数機が被害を

免れており、その事件の詳細が明らか

となった。


ライオネルは再び口を開く


「これらの大型蛇は、トラデスと呼ばれ、

 (わし)も約4000年ぶりに観る。高い再生

 能力と恒星に落ちても死なぬ耐久力

 ・・・・辺境であるこの銀河系には

 現れないと思っていたが・・・」


コックピットの真ん中付近に座る、

航海士の白く鬣を染めた、ゴッドネルが

口を開く


挿絵(By みてみん)

(ゴッドネル 戦闘時)


「艦長・・・グラビトン攻撃はいかが

 でしょうか・・・」


ライオネルは静かに(さと)すように言う。


「・・・時間がかかりすぎる・・・

 ゴッドネル、お前はまだ若い、ここで

 命を無駄にすることは無い。」


ライオネルは26番目の末っ子の

ゴッドネルを掌中(しょうちゅう)(しゅ)としていた。


3番目に占領した惑星の調査をする

オペレーターが口を開く


「惑星上の第三大陸の45番エリアから

 惑星間ポータルの信号が出ています!」


ゴッドネルは

「まさか!静止衛星からの画像を、こちらに

 廻せ!」


ゴッドネルは目の前のディスプレイに

見入る。


「砂漠地帯だ・・・地下の施設か!

 XGUN (エックスガン)照射!調べろ!・・・・」


ド、ド、ド、ドーン、


ゴッドネルは、一瞬ピットの重力制御

が追い付かず、斜めになって椅子から

落ちそうになる。


「状況確認!報告~!」


ナビゲーターの一人が、

「奇襲攻撃!奇襲攻撃です!」


「無人機射出口(しゃしゅつこう)一部損傷(いちぶそんしょう)!」


航海士たちの動きが止まる・・・


「・・・・・・!」


「・・・・・・!」


360度船外モニターに黒い(うろこ)の動く大蛇の

一部が映し出される。


ゴッドネルは報告する

「3体の大蛇が近くに転移して来ました!

 距離0.1光秒!」(約3万キロ)


ゴッドネルは振り返り艦長を見る!


艦長は下の段に落ちてうつ伏せで動かない。


ゴッドネルは駆け寄って息があるか確認した。


(弱いが息はある!)


「アーガリドクターを呼べー!」


ライオネルは目を覚まし、上半身を起こした

「ゴッドネル・・大げさにするな・・ただ・

 ・・私が不在の場合は、お前が指揮をとれ」


ライオネル艦長は再び、意識を失った。


コックピットの前の方から報告が流れる

「護衛母艦2機から戦闘機が射出されました」


挿絵(By みてみん)


大きな黒龍は多少傷ついても、直ぐに回復

した。


(これでは、消耗戦だ・・・)

ゴッドネルが考えあぐねていると、


「一番護衛艦より、この25番7号の恒星を

 利用しての熱核攻撃の許可を求めてきて

 おります。」


(数百億度の高温には耐えられまい。)

ゴッドネルは一瞬ニヤリとする。


「艦長代理を拝命したゴッドネルから、攻撃

 を許可する。友軍に退避命令を!」


ライオネル艦長が担架で運ばれて行くのを

見送り、ゴッドネルは


「我が旗艦も480光秒以上、離れる。」


第二護衛艦と共にスモール次元トリップを

行うと、一瞬で500光秒動いた。


「一番護衛艦の攻撃範囲を外れました。」


報告が届く。


第一護衛艦は25番7号と呼ばれる、恒星の

前までショートトリップした。


卵型の船の下の部分が伸びて、並行して

大砲の様な筒が現れた。


直ぐに恒星からプロミネンスの太い炎が

第一護衛艦の卵の形の下部に延びて、

筒状の物の中に吸い込まれて行く。


黒い竜は3匹とも第一護衛艦の500機の

AI艦載機によって上手く射線に誘導

されてきている。


第一護衛艦内ではカウントダウンが

始まっていた。


「5・・4・・3・・2・・1・・発射!」


まばゆい閃光と共に青みかかった白い

高熱の光の帯が、黒い竜、3体を包んだ。


映像も真っ白で何も見えない。

有難うございました。

続きが読みたい。いい感じ。興味ある。仕方ないな。

関心を持って下さった皆様。

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とても励みになります。

ブックマークも出来る方は、

どうぞ宜しくお願い致します。(りん)

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