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第三十五章  ---キメラ17号---  (1)

2221年04月13日(金)PM13:00


南セクションチーフマネージャー

率いる特務チームは、狙撃事件の

あった大枝山(おおえやま)を含む、西山連峰(にしやまれんぽう)にある

逢坂(あいさか)ゴルフコースのクラブハウスの

ガレージに、軍用ワゴン車2台に

分乗して到着した。


実は昨日12日、本来であれば本国の

FEMAフィーマ管轄のビルにヘリで帰る予定

だったのだが、第三魔霊法大学の

副学長ニコルス・マシューから、

私たちが宿泊するホテルに直接、

調査要請の依頼の連絡が来たのだった。


FEMA(フィーマ

:ユニタリカ連邦緊急事態管理庁


DMATディーマット:災害派遣医療チーム


DHSディーエイチエス

ユニタリカ国土安全保障省


他のほとんどのDHSの部隊員や、

派遣され来ていたDMAT所属の職員も

12日迄に、殆どが航空機やヘリで帰宅の

途に就いていた。


ミナミはDMATの正式依頼では無い

ものの、マシュー副学長の話に興味

が湧いた。


(10日の晩、震度1の地震がこの西部

 一帯で観測された。調べさせると、

 震源は例の狙撃ポイントの南方2キロ

 地点で、地震電磁波とは異なる

 マイクロ波が、大学の研究室で検出

 されたのだ・・・)


要は副学長の話は、地元の警察はこんな事

では動いてくれない。ただ何か引っかかる、

もちろんDMATもこんな事で動くはずも

無いから、個人的なお願い的な感じだ。


私は、過去フォートサム基地での事件を、

思い出して、二つ返事で了承した

のだった。


詳しいMAP資料などをメールで受け取り

明日、同行できる者などを手配した。


幸い千葉道場から、認定師範3名を含む

精鋭(せいえい) 計6名も寄こしてくれる事となった。


時間を置いて、マシュー副学長から、

現役軍人は動かせないので、傭兵(ようへい)

3名とドライバー2名、軍用車両2台を

貸してくれた。


DMATとDHSには16日までの休暇を

申請し、了承された。


◇◇◇


ガレージで車両から降りて、逢坂ゴルフ

倶楽部と書いた矢印看板を進むと、茶系

のタイル貼りの3階建ての立派な建物が

見えてきた。


ミナミは一旦、全員を止め、


挿絵(By みてみん)

(ミナミ)


「ここからは、慎重に進みます。霊法が

 メインの3名は後ろに下がって、

 殿しんがりは今のまま、デインさん、

 先駆けも現状通り、斎藤さん、ガーダさん

 戦闘態勢で(のぞ)みます。」


自分を入れて特務部隊は10名となった。

(ドライバー除く)


挿絵(By みてみん)

(斎藤)


挿絵(By みてみん)

(ガーダ)


隊列は、先駆けの2名の後ろに、

私と千葉流師範代、その後ろにも師範代2名、

その後ろに千葉流霊法師3名、

最後尾に傭兵1名の計10名の部隊だ。


傭兵の3人はM4A1の後継機となる

M50代シリーズと思われる、カービン

銃と呼ばれるライフルを構え、先駆け、

殿しんがりに分かれて、隊列を組んだまま

ゆっくりと建物の裏の方へ、隊列距離

をとって回り込んでいく。


建物の1階の裏側の壁は、所々が崩れて

いて、離れた所まで壁に使われている

レンガが飛ばされているのが判った。


地震の影響というより、内部で爆発が

起った事は、経験上にも一目瞭然(いちもくりょうぜん)だった。


南は(ふたた)び隊列を止め、まずは一番大きく

空いた建物の穴から、先駆け2名に

気を付けて入るよう指示した。


◇◇◇


「温泉と言うのは無意味な物だと思って

 いたけど、案外いい物かもしれんな。」


梓は逢坂ゴルフ倶楽部の地下1階にある

転移門が13日午前中に復旧した為に、

早速(さっそく)、ブル博士の部下を連れて調査に

来ていた。


彼女はとりあえず、博士の部下たちを、

例の国立図書館へ向かわせ、連絡を待つ間、

逢坂ゴルフ倶楽部2階の大温泉へ入る

事にしたのだった。


温泉を出て、赤い短めのバスローブを

着たままエレベータに乗り、3階にある

レストラウンジで、カウンターのスツール

に足を組んで座る。


店内は多くの間接照明だけで薄暗く

また窓が無い為、少し湿度が高めだった。


往年のグループ、オスカーピーターソン

トリオのジャズが静かに流れている。


「・・・バンブーは出来るかしら。」


ジパング発祥のカクテルである

【バンブー】を静かに注文する。


向かいに立つバーテンダーの頬に少し

朱が差し、目線を下げない様に努力

して高揚しているのが判る。


「あと何か・・・つまみを頂戴・・

 ・・・・・えぇ、どういう事!」


挿絵(By みてみん)

 ( 梓 )


梓は急な事態に大声を出してしまい、

シェイカーを振るバーテンダーは

驚いて、カクテルグラスをカウンター

から落として、割ってしまう。


パス、パス、パス、パス、乾いた

消音器サプレッサーの付いたカービン銃の音が

彼女には聞こえている。


続いて霊法師の放つ波動を、肌で

感じることが出来た。


「こいつらは何をやっているのか・・・」


◇◇◇

有難うございました。

続きが読みたい。いい感じ。興味ある。仕方ないな。

関心を持って下さった皆様。

【★★★★★】をお願い致します。

とても励みになります。

ブックマークも出来る方は、

どうぞ宜しくお願い致します。(りん)

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