第二十五章 ---暗殺者の影--- (2)
4月9日(月)-AM9:00-
校長室の扉をノックして、
女性が扉を開ける。
次の瞬間、彼女はその場で後ずさりして、
エレベーターの前まで逃げる様子が
廊下にある防犯カメラの録画映像
に映し出されていた。
第三魔霊法大学の20棟の建物には、
それぞれの建物の共用部分に付いた
防犯カメラの録画映像をストックする、
独立したオフラインのサーバーが
設置されている。
各建物の地下に約20帖程の広さの
部屋はコンクリートで囲まれ、エアコンで
摂氏10度以下に設定されていた。
A棟の地下1階にある録画記録を
溜める独立サーバのある部屋では、
CSI(科学捜査班)古都チームリーダー、
関西州警警部、
ペタルズセキュリティ大学班班長、
無口で有名な第三魔霊法大学副学長、
早々たるメンバーが、ぶつぶつと
独り言を言いながら、録画ビデオを
20分以上観ている。
州警察の三宅警部が口を開く。
「彼女が第一発見者の大学の事務員で、
州警察や消防に連絡を、この後
直ぐに入れております。」
身長170㎝程の彼は、黒のTシャツに、
ショルダーホルスターを下げ、
上からアイボリーの薄い麻の
春物ジャケットを羽織っている。
四~五日は剃ってない武将髭を生やし、
黒髪はショートで、少しだけ巻いた前髪が
目に掛かるか掛からないかの位置。
ジャケットの左脇に覗くグリップから
FBIも採用する、グロックG19の後継
となるグロックG20GEN7と判る。
火薬を使わないゴム弾のガス銃だ。
30代前半位か、細マッチョの
シルエットでありながら、
Tシャツに映る胸板からは、
ジムで鍛えたであろう、胸筋が見えた。
ただ、ジャケットに隠れたその身体は
寒さにガタガタと震えている。
次にCSIリーダーが口を開く。
「現場のCSIの報告を、待たねば
なりませんが、何かお気付きの
点はありませんか。」
次にPSG
大学班長が口を開く。
「先ほどもお話しましたが、校舎内部に
おきましても、共用部分に複数の電波
レーダーサーチがあり、ステルススーツ
なども通用しません。赤外線や他の波長
を使った監視も行っており・・・」
「お、お、お~!止めろ!
今の所、もう一回 見せてくれ!」
三宅警部が大声を出して、PSG班長の
言葉を遮った。
「お、お、そうそう2時過ぎた位だ・・・」
PSG班長の部下が機械に付いたダイヤルを
ゆっくり回すと録画がコマ送りになる。
1秒間に30フレームの録画映像で2コマに
校長室側の壁の一部が光ったのである。
「・・・これは遠距離魔法射撃・・・
・・・によるものですな。」
「え~!?」 3人の口が揃った。
初めて副学長が口を開いたのだ。
◇◇◇
有難うございました。
続きが読みたい。いい感じ。興味ある。仕方ないな。
関心を持って下さった皆様。
【★★★★★】をお願い致します。
とても励みになります。
ブックマークも出来る方は、
どうぞ宜しくお願い致します。(りん)




