第二十章 ---ヘキサゴン--- 国家安全保障会議 (1)
ユニタリカ国防総省、その六角形の建物から
通称ヘキサゴンと呼ばれている。
国防総省内には、次の3つの省が置かれている。
陸軍省 (陸軍を所管)
海軍省 (海軍と海兵隊を所管)
空軍省 (空軍と宇宙軍を所管)
その上に国防長官府が置かれ、監督する
内部部局は20を数える。
ヘキサゴンの長はユニタリカの上院の
承認を得て、大統領が任命する
国防長官である。
ヘキサゴンは、その国防長官府 、
統合参謀本部 及び統合参謀本部事務局 、
監察監室、統合軍、
軍事各省 (陸軍省 、海軍省 、空軍省 )、
内部部局、現業部局、
州兵総局及び法律、大統領、国防長官によって
設立された各機関、組織、等で構成されている。
今回、統合参謀本部の理事会の長でもある
ウィリアム・マーシャル国防長官によって、
緊急国家安全保障会議が招集され、
各軍種のトップと国防次官を含め、
国家情報機関のトップが一同に会した。
いわゆる制服組トップによる、
量子秘匿回線を利用した
オンライン会議である。
窓の無い、25メートル四方の
室内の真ん中に、直径10メートルほどの
円卓が置かれ、議長を含め、
16人が座れるように椅子が置かれている。
壁は量子ディスプレイになっており、
緑の公園を5階の窓から眺めるような
窓や壁紙も含め、景色が映し出されている。
座席の位置に、次々と会議の参加者が
3D映像で浮かび上がる。
ジパング州の統合作戦本部幕僚長の、
正力 杉太郎も末席に名を連ねている。
マーシャル国防長官が口を開く。
「大統領と国務長官はEU連合に黄雅大国の件で、
出られているのは皆、承知の事と思う・・・
副大統領もジパング州に外遊中で、
まだ連絡がとれていない・・・
先に送った映像データを見てほしい。」
彼の後ろに6人程の制服やスーツを着た者が
並び立つ。
向かって、一番左の黒いスーツを着た女性が、
一歩前に出た。
「国防長官直轄機能横断チーム委員長の
アケミ・ワトソンです。
データについて捕捉、説明致します。」
黒髪をシルバーアッシュに染めショートヘアに揃え、
鼻筋が通り、頬のラインが少し細い、黒色の瞳が
大きくキレイな美人だ。
「これは、ジパング州のSUITA CITYにある
テレビ局ビルの屋上カメラが捕えた映像です。」
ピンボケのビルなどが下半分に映り、上半分の空に
1センチほどの赤いヘリが飛ぶ様子が見て取れる。
その後すぐ、赤いヘリが消えた。
「・・・光学迷彩飛行か!」
空軍のオットハイマー司令長官が感嘆の声を
あげた。彼はF222Aのパイロットとしての
実務経験があった。
少しして空が光で覆われ、映像自体が3秒ほど
真っ白になった。
白い光が止むと、赤いヘリが迷彩が解けた姿で、
上空を飛んでいた。
ただ、超望遠なのだろう、画像が少しボケており
ヘリのサイズも1センチほどだ。
ワトソン女史が口をはさむ。
「ただライブカメラの映像ですので、
フレームレートは30FPS、プライバシー協定で
倍率は10倍しか出ません。
今回の映像を解析プログラムにかけて、
ステルス飛行に入った、3秒後のところから、
一コマづつ、コマ送りします。
ご覧ください・・・」
◇◇◇彡
有難うございました。
続きが読みたい。いい感じ。興味ある。仕方ないな。
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