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蛇足解題(あとがき)

 さて、仏典には「偽経ぎきょう」というものがありまして……。

 広い意味では「実はブッダが言ってないことを言ったと書いてしまってる文献」。狭い意味では「インドに原典やその痕跡がなく、翻訳の形をとりつつも実は中国や日本などで書かれた可能性の高いお経」のことです。


 この施餓鬼甘露味陀羅尼神呪経も、インド文献からの翻訳であればまずなさそうな記述や間違いがいくつか見られることから、筆者なども「これは、あやしい…(汗)」と思ってしまったのでありますが…インドに原典があったのか、まだ未確認です;


 しかし、『無量義経』の解説にも書きましたが、もしも偽経であったとしても内容的に仏教への理解の参考になったり、あるいは後世に影響を与えた歴史的に重要な文献だったりすることもあります。

 何より、人々の心がその教えによって救われるなら、仮に偽経であろうとも「嘘も方便」としての存在意義はあることでしょう。

 もしかすると大乗仏教ではお経でさえも「空」、つまり諸行無常なのかもしれません。(ぉ;)


 そのようにいろいろな意味で興味深い経典ではあり、今回、てきとー訳させていただきました。


 餓鬼が本当に実在するかについては宗教の話だからとりあえず置いといて、少なくとも「いると信じる人」は供養したほうがいいわけで、このお経にはそのための方法が説明されていましたね。


 しかし、この翻訳は素人によるてきとーな翻訳ですから、物語として楽しむていどにしていただいて、内容をきちんと学びたいという方は正規の文献にあたっていただくことを推奨します。

 宗教ゆえ、解釈にも宗派・学派などによって違いがあるでしょう。それらを網羅することは筆者ごとき趣味のド素人にはできません。そういうことも抑えるには、きちんとした研究者の文献にあたる必要があると思います。


 また、これを翻訳後にわかったことですが、これと別に『救抜焔口餓鬼陀羅尼経』というお経もあるようで、甘露門について実際にはどうやら、もっと重要な文献らしいです。

 そちらはまだ読めておりませんゆえ、翻訳してみるかどうかについてはまたこの先の話ということで、ひとつ。


 しかし……これを翻訳してて、餓鬼さんにはなりたくね~な~とは思わされました。貪り/妬み/驕慢など、人間だから煩悩があるのはしかないにしても、餓鬼に転生するほどまでにはカルマを作らないように筆者も気を付けたいです;

 皆様はいかが思われたでしょうか……翻訳の異見・解釈への異論・ご感想などコメントいただけましたらさいわいです。間違ってると思われる点も、糾弾や折伏ではなくさりげなくご指摘くださいませ♪

 ただし経典の内容、教義などへの異論は、筆者にではなくお釈迦さま(または偽経の著者様)宛でお願いいたします;


 ではでは、またちがうてきとー訳でまたお会いしましょう♪

 

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